2010/02/19(金)00:09
縄文スーパースター 国宝土偶展
(注 画像はレプリカです)
大英博物館で行われたTHE POWER OF DOGUの、東京国立博物館での凱旋帰国展です。
国宝土偶様というのは、こちらのザ三名様です!
こちら中心に、縄文早期から弥生時代までの、多彩な土偶の数々と、その周辺に連なる顔付きの土器。
ワンフロアの展示ですが、見応えたっぷりで、分量も程よく、縄文を堪能しました。
どちらが国宝様とかは、よく存じ上げなかったのですが、友人が10年くらいかけて各地を訪れて見て来た土偶の数々が、いっぺんに展示されてる!と、教えてくれまして、やっと今回の展示のすごさに気が付き、行って参りました。
ひとがたの土偶の発生は、縄文草創期、実に13000年ほど前まで遡ります。
基本的には、ほぼみんなヴィーナス(乳房がある)ですが、すごく呪術的な感じがするものから、親しみやすくて今にも動き出しそうな、着ぐるみのようなもの(ex.みみずく土偶)まで、本当に多彩。
三名様のうち、ヴィーナスは後姿の腰が栗のようで可愛いフォルム。
髪型は美しく結い上げられ、耳飾が見られます。
合掌土偶は、本当に見事で細やかな造りで、はっとします。
独特のポーズは出産の祈りの姿と言われていますが、操縦桿を握った操縦士に例えられることもあることはご存知かも知れません。
中空土偶も、厳かな佇まい。
このような中空のものを作り上げる技術にはびっくりです。
三名様はどちらも本当に完成度が高く、見る人の縄文のイメージを変えるかも知れません。
再生と豊穣の祈りなのでしょうか?バラバラにされて埋められていたものも多いそうです。
中に、異質なほどプロポーションの美しい土偶もありました(上記リンクの「展示会のみどころ」の「土偶の形」に載っている立像土偶)。
私の特にお気に入りは、笛吹市出土の、勝手に黒豹仮面とかタイガーマスクとか呼んでいる土偶ちゃん。(同じく「土偶の形」で見られます)
模様は、衣服なのか(合掌土偶は、はっきりと何かを肩にかけているように見えます)、刺青なのか。
精巧な造りなのに、顔は平らに乗せてあるものも多く、それは仮面なのか?
展示品の幾つかは、宗像教授で題材にされているそうですから、愛読者はテンション上がるかも。
友人は、宗像教授の解釈には色々と意義ありみたいですが。
あ、誰でも教科書でおなじみの遮光ちゃんは、ちょっと恐いので、触れないでみました(笑
でもグッズになると可愛かったですよ。