再 会。
昔の職場に出入りしていた人と、偶然出会った。その人とは偶然の再会が2度目。1度目は、駅前のメイン道路の1本入った道で、バッタリ出会い、2度目は混み合った公共施設の待合のベンチで。彼女は性格的に、ノラリクラリしている私とは対極にあるような人で、ピンと張った弦のような感じの人。私にとっては、とてもメッセージ性の強い存在。2度とも、ちょっと気持ちがブレている状態の時だったので、何気ない会話の中で気づくことが多かった。私は、ゆるんだビヨンビヨンの弦を張り直し、彼女は、キリキリ張りつめた弦を少しゆるめる。という感じだろうか。例えて言うなら。「またね!」と別れて、颯爽と歩いて行く彼女の後ろ姿を見送り、私も背筋を伸ばして駅に向かった。