[野良猫] ブログ村キーワード
ボクね…
ちょっと考えてみたんだ
これからの「猫の部屋」のこと
そして、野良猫と呼ばれている
ボクがまだ知らない仲間たちのこと
ボクたちが暮らす「猫の部屋」
ここには、中之島公園出身のボクたちと
周辺の工事に追われて
閉鎖中の公園内に逃げてきたねーちゃんたち
それに、公園事務所のおじさんが
連れて来たしろまるちゃん
いろんな仲間がいる
今、一時預かり中の仲間たちを入れて
全部で28匹
一昨年の冬
ねーちゃんたちが公園に入り込んでるのを見つけた時
ここの人たちはすごく驚いてた
どこから来たんだろうって…
でも、すぐに元いた場所もわかったんだ
それは公園のすぐそばだった
当たり前だよね
大がかりな工事で
そこにいられなくなったんだから…
ねーちゃんたちだって
生きるのに必死だったから
工事があまり進んでなかった閉鎖中の公園内が
静かな場所に見えて
命がけで移動してきたんだ
だから、ねーちゃんたちは「猫の部屋」にやって来た
ボクたちが公園に残された時
放っておけばどこかに行くと思ってた人は
あの時のねーちゃんたちの姿を見て
どう思っただろう…
結局、公園で暮らしていた仲間たちは全員
どこにも行かなかったけれど
でも、すぐそばに暮らしていたねーちゃんたちは
公園に移動してきた
何もしなかったら
そんなことが繰り返されるだけなんだって
わかってくれたんだろうか…
今はしろまるちゃんだけになったけど
飼い猫だった仲間も
「猫の部屋」にはたくさんいた
公園事務所の優しいおじさんは
ホームレスさんがテントをたたむ時
連れていけない猫たちをそのまま放っておかずに
「猫の部屋」で新しい家族を探してほしいって
何匹も連れてきたんだ
最初は、飼い主さんと離れて
みんな寂しそうだったけど
すぐにボクたちみんなと仲良くなったし
ここの人たちにも可愛がられて
のんびりしてたよ
もし、ホームレスさんがいなくなった後
外に放っておかれてたら
また、彼らも別の場所に移動して
野良猫になってたんだろうか
今は卒業して幸せになった
あの仲間たちの顔を思い出すたびに
公園事務所のおじさんたちの選択は正しかったと
ボクは思うんだ
公園だけで70匹以上の仲間たちがいて
それ以外にも、こんな事情があって
一緒に暮らしていた仲間たちがいたけれど
50匹以上の仲間たちが卒業していったんだ
今は、もう野良猫じゃない
残ったボクたちは28匹
随分と少なくなったと思う
数だけだと、司令塔Aさんの家と
ほとんど変わらないから
二年以上「猫の部屋」で暮らしているボクたちも
ここでの暮らしに慣れ、人に馴れ
見た目や性格も
もう普通の家猫たちと変わらないかもしれない…
外で暮らしてた時みたいに
ビクビクすることも
一日中警戒してなきゃならないことも
なくなったから
でもね、見た目にはそんなに変わらなくても
実は大きな違いがあるんだ
それはボクたちが
公園事務所のおじさんたちの理解と協力を得て
「猫の部屋」でずっと暮らしてきたこと
そして、司令塔Aさんや秘書たち
普通の人たちがそこに集まって
ずっとボクたちの世話をしていること
だから、ボクたちが暮らしていた公園には
もう猫がいなくなった…
行政の人も普通の人も放っておくんじゃなくて
ちゃんと一緒になって考えてきたから
中之島公園には
野良猫がいなくなったんじゃないのかな
猫がいない公園
それは、ボクたちに会いたい人には
物足りない公園なのかもしれない
でもね…
これからも不幸な野良猫がいない公園で
あり続けるなら…
世界に誇るべき公園になれると
ボクは信じてる
ボクは「猫の部屋」に連れて来られて
怒っていることも確かだけど…
でもね、存在さえも認められずに
生きていたことも
すごく悔しかったんだ
きっと、それは
命の危険に晒されながら生きてきたねーちゃんたちや
置き去りにされる不安を抱えていたはずの
しろまるちゃんたちだって
同じ気持ちだと思う
これから先も
不幸な猫がいない公園であってほしい
不幸な猫が増えない公園であってほしい
そのためには
今までと変わらなければいけないんだと
ボクは思ってる
ボクの仲間たちと
ボクたちの「猫の部屋」から考えていけることは
たくさんあるんじゃないのかな
ここからでもいい、他の場所からでもいい
すぐにやれることは
たくさんあると思うんだ…
多くの人たちが
ボクたちと「猫の部屋」のことに
関心を持ってくれたお陰で
ボクは、どうやら
猫生を全うさせてもらえそうだ
あの時、誰も関心を持ってくれず
放っておかれたままなら
もうボクは、この世にいなかったかもしれない…
だからいろんなこと考えるし
いろんなことを多くの人たちに
伝えたいって思うんだ
何も言えない仲間だっているから…
ボクたちの姿を見て
何かを考える人や行動する人が増えるなら
きっと変わる…
ボクはそう信じてるんだ
ボクは、中之島公園に暮らしていた
1匹の野良猫にすぎないけれど…
この大都会のど真ん中にあって
1匹も命を失うことなく
こんなに短い期間で野良猫がゼロになった公園を
ボクは知らない
ボクは大好きだった公園を
これからもずっと誇りだと思っていたい
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp
いつも何かを訴えかけているようなモデルちゃん
その瞳には未来のビジョンが映っているように感じます。
彼らの姿、今までの軌跡、そして「猫の部屋」
それらが重なり描いたものを必ず残そうと思っています
ここからでもいい、他の場所からでもいい
同じ道を辿ってもいい、状況に応じて変わっていくのもいい
やれることはたくさんあります。
いつでも私たちは未来を信じています
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