喜多流内田会
東京では桜が満開にしてまだ散り初めぬ日曜日、喜多流内田会の発表会に行ってきました。私のお琴の師匠の同朋であり、かつ謡の師匠でもある、大先生。演奏会に賛助出演してくださる大先生は、お能の先生でもあり、喜多流の内田安信さんのお弟子。内田会の発表会には毎年お出になっていて、ここ数年、私も師匠とお供で毎年拝見しております。今年は今日がその日。例年、目黒にある喜多流の記念能楽堂で催されていたのが、去年は能舞台の改修とやらで横浜まで出かけたんだっけ。今年は元に戻って目黒で。通り道、目黒教会の桜も満開でした。ああ、お天気が持って、よかったよかった。基本的にお素人の発表会ですから、観客は関係者ばかり。演目も、素謡だったり仕舞だったり舞囃子だったり。いつもは1つだけお能があるんですが、今年はどなたもなさらないようで…地味?不況?とはいえ、中途半端なプロのお能が眠くなるのに対して、お素人の発表会はスリルとサスペンスに富んでいて面白い(爆)なーんて、不謹慎なワタクシですが、毎年見てると大先生以外の見ず知らずのヒトも覚えたりして、そういう方が見るからに「おお、難曲に挑戦してる!」とか「ランクアップしたんだなぁ」と判る時もあります。単純に、人様の精進に感動したり。うん、これは友人のバレエの発表会も同じかな。うんうん。お能がなくて寂しいなぁと思っていたのですが(スリルとサスペンスは別にして!)、目当ての大先生の、舞囃子の番になってびっくり。えー!地謡に、友枝昭世!!去年国宝になったばかりの、喜多流のエース友枝昭世…本人は1番しか舞わないお能の会のチケットが軽く1万円越えの友枝昭世…国立能楽堂の定例公演なんかに出ちゃうと発売日1時間以内に売り切れちゃう友枝昭世。うーん、大先生、すごいです。いや、大先生のでき、ホントに素晴らしかったです。あのジャクチョーさんと大学の同窓だという大先生、とてもそんなお年には見えません。軽やかな舞、朗々とした謡。ちっちゃいのに、お見事。その上で、プラス、友枝さんだからねっいいのかなぁ、タダで、お弁当までついて、友枝さんの謡なんか聞けちゃって。なんだか、いい日曜だぁ…それにしても、賛助でいらしてた喜多流の若手能楽師、イケメン揃いですね~喜多流のイケメンといえば、私はなんといっても狩野了一さんですが!他にもまだまだいるなぁ、いいなぁ、喜多流(爆)