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2011.04.04
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カテゴリ:観劇日記
演舞場のところの桜もそろそろ見頃のよう。

今月は、初日をはずして今日が最初の歌舞伎観劇。夜の部、3階から。夜はもう一回、1階から観る予定はあるけれど、まずは上からにしたんですが…

まぁ、仕方ないですが…半ボケの年寄りは幼児と同じと思ってケアしてくれなきゃ困るな。いや、気にしない気にしない。でも気になる(爆)

夜の幕開けはバリバリの時代物から。「絵本太功記」って、少なくとも十段目は人気狂言だと思うんだけど、そういえばずいぶんご無沙汰してた気がします。私が見逃してただけかしらん。一番新しい記憶は…思い出せるのは、国立で通しがかかった時。もう5年くらい前になるんじゃないかなぁ。

それだって、覚えてるのは舞台が良かったからじゃなくて…たまたま私が観た日に天皇皇后両陛下もいらしたから!国立の3階の最安値席で観ていたら、2階席の真ん中がどーんと空席で、後から団体さんが来るのかな?と思ってたんだっけ。国立の3階は2階席を見下ろすから、なんだか世が世なら不敬罪だよなぁって感じたのを覚えてるんですゎ。

私の中のイメージでは、仮名手本忠臣蔵の九段目とか鎌倉三代記とか熊谷陣屋なんかと重なる絵本太功記。決して好きな作品じゃないですが、今にして思えば、なんでサヨナラ公演にかからなかったのかとっても不思議。

と、そんなことを思いながら観てて。

最初、配役をみて「時蔵の十次郎って…」と思ってた私。確かに衿を抜いた役だけど、甲冑を着て走るし、もしかしたら陣門・組打の敦盛より武張った印象があって、女方がやる役だと思ってなかったもんだから。全然期待してなかったんだけど…あら、意外。なんだか素敵。

菊之助の初菊とは、玉手と俊徳の時よりずっと似合うし(アタリマエか)息も合うのかな、竹本にのりながら気持ちよく見てました。あー、でんでん物観てる!って感じがした。初々しくて可愛いしねー、菊ちゃんが!

それに比べると、久吉の入りがカットされてるから、菊五郎・久吉は雪隠のようなところから唐突に出てくる感じでイヤかも(爆)判ってるけどさー、なんだかさー、今までちょっとトイレ借りてた通りすがりのもんです、みたいな。

團十郎の光秀は明るい感じがする…主殺しの大罪人だから親が死に子が死ぬ不幸に会うのに、全部吹っ飛ばす明るさが…不思議。光秀って、馬盥でもどこか陰々滅々とした雰囲気があるし、これもそうだと思ってたけど、ぜーんぜんそんな風じゃなくて。いいのか、わるいのか…しっくりこなかったです。暗いから嫌いなのに、明るいとピンとこない、私っていったい(爆)

義太夫狂言があって、踊りがあって、新歌舞伎という構成はいいんだけど、真ん中に入る踊りは、大好きな道成寺の中ではそそらない…「豊後道成寺」の次くらいにそそらない「男女道成寺」なんだなぁ。それでも昼の汐汲よりは楽しみにできるんだけども。

前に、福助・橋之助兄弟で観た時も、橋之助を観て思わず笑いそうになったんだけど、今日も、松緑を観て笑いそうになる…とはいえ、松緑は意外と可愛いかも(笑)

この「男女道成寺」にそそられないのは、娘道成寺のように場面ごとの見せ場の他に、徐々に清姫の怨霊が表に出てくるという全体を通した流れがはっきりあるわけじゃないから。あるいは「奴道成寺」のように鮮やかな技巧を見せるのに注力してるわけでもないような感じもするし。

最初と最後が連れ舞なので、途中がなんとなくつまらなく感じちゃうし、連れ舞が始まると終わり近いなーって思っちゃうし、鞨鼓のところでもう花四天が出るから山尽くしがバタバタ煩いような。『梅とさんさんさくら…』は玉三郎と二人で踊る時も菊之助一人だったけど、ここでもそうで、しかも短い。『言わぬ語らぬ』でようやくちゃんと観た気になれたくらい。

それでも踊りは楽しいからいいか。いいかなー

所化の中では梅枝くんの踊りが丁寧で高感度高し!亀亀兄弟が芯で、御曹司いっぱいだから、全体に花形勢揃いな感じの一番のよう。

そして最後が岡本綺堂で「権三と助十」。これ、新しい記憶だと菊五郎と團十郎で見て、菊五郎と三津五郎で見てって感じ。今度は三津五郎と松緑。菊五郎の権三が印象にあるせいか、三津五郎の権三は…なんだか…陰気に見える(爆)

私の権三像って、粋でちょっとお洒落な…なんていうのかな、ナンパな感じの江戸っ子(笑)決して草食系じゃないんだけど、喧嘩一番の硬派じゃない。どちらが好きかと言えば、喧嘩じゃなくてオンナって感じの。だから、イイオトコなだけじゃなくて、色気があって、いかにもモテる雰囲気を期待しちゃう。

そうすると、今日観た三津五郎の権三は、色っぽいけど明るくない。一部に熱狂的なファンはできるかもしれないけど万人受けはしないんじゃない?って感じ(ゴメンナサイ)…うーん、全盛期の中森明菜みたいな!でも権三に期待するのは松田聖子!!だったりして。

三津五郎の粋でいなせな感じや、江戸っ子らしい雰囲気は、権三にピッタリなんじゃないかなーって、観る前はとっても期待してました。夜の部で一番楽しみにしてたのは、この「権三と助十」だったくらい。

松緑の助十は、硬派な江戸っ子で三度の飯より喧嘩?!みたいな感じがしっくりきてて、まさに期待通りだったし、明るい松緑と暗い三津五郎っていう組み合わせはピッタリだとも思うのだけど、権三としては違うモノを思い浮かべてたみたい。悪くないような気はするんだけどな、慣れかなぁ。

時蔵のおかんは、前に菊五郎の権三で見た時の、1幕目の最後での豪快な泣きっぷりが印象的だったのに、今回はそうでもなくて、それがちょっと残念。前は、時蔵の上品なイメージをぶっ壊してくれて爽快だったから記憶に残ってるんです。いや、かぶりつきと3階の差なのかな。どうだろう。でも、時蔵のおかん、他はいいです、好き。

重たい演目が最初に終わっちゃって、後は気楽に観られるせいか、夜の終演後の疲労感はそれほどでもないですね。同じ新歌舞伎でも先月とはずいぶん違うなー

◇◆◇

頑張れ東北ってことで、歌舞伎座前のいわて銀河プラザを応援したい私。ちゃんと営業してるのだけど、さすがに産地があの状態だからお弁当は入らないそう。品薄感もいっぱい。でもはりきって営業してる感じだし、せめておやつはここで買う!

4月銀河プラザ@青のヨーグル.gif 4月三越@梅園かつ丼.gif

おやつは青のヨーグルト。
ご飯は、三越の地下で梅園のかつ丼。

そうそう、梅園の割りばしは一龍齋貞丈さんの手だそうで、ちんとんしゃん!豚ちゃんが三味線弾いてる絵がついてるんですよー

4月三越@梅園はし.gif





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Last updated  2011.04.04 22:36:58
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