9月に入り涼しくなった途端、ルーをブラッシングしても全然毛が抜けなくなりました。
ブラッシング好き。
あー、ええ気持ちじゃ。
ブラッシング好きのルーですが、去年までは殆ど抜けなかったのに、今年は春から大量の下毛が抜けてました。よく抜けてたうにの代役?
シングルコート→ダブルコートに変化したのかと思うほど。
それにしては、相変わらず毛がぺったんこに寝てます。コーチも書いてるようにシャンプーして濡れても殆ど変わらず。
一般に猫が濡れると「えーっ!?」と思う位体つきが細くなるもんですが。ルーはそのまんま。正味です。
その毛が急に抜けなくなりました。段々の変化じゃなくていきなりピタッ。
秋になったからでしょう。まったく自然はよくしたもんだ。
因みに千々美は殆ど抜けません。まだ子供だから?
今後は変わってくるかも知れませんが。
話は変わって。読書の秋だし、最近読んだ本から印象的だったものを上げてみよう。
「烏金」西條奈加
ファンタジーノベル大賞を取った金春屋ゴメスのシリーズは、日本の中に江戸という独立国を設定したSF的時代小説で、大仰な設定にしては人間もうまく書けてるなといった印象でしたが、これは普通の時代物。
金貸しの婆さんに取り入ろうとする若い男、その辺から数々の事件が起こる長編で、人の書き方がさらにうまくなってる感じです。この分なら近い将来直木賞候補になるだろうなあ。
「移り香の秘密」「つるべ心中の怪」--塙保己一推理帖 中津文彦
中津文彦は2時間ドラマみたいなご当地ミステリーを書いてる作家なので、今まで読んでなかったんですが(ご当地ものに面白い物がないという偏見を持っている)、これはいいですね。
40年かけて666冊からなる「群書類従」という大叢書を完成させた、超人的記憶力の盲学者塙保己一が主人公。ミステリーというより、塙保己一とその周辺の人物像を書こうというスタンスが良かったんだと思われます。
「悪いうさぎ」 若竹七海
この作家も初めて読みました。書き出しがハードボイルドそのまんまなので笑っちゃいました。この人のみんなこんなの?
女性探偵で昔の桐野夏生風?
半分読んだところでプロットが分かっちゃう。題名に問題ありかも。プロットがばれても尚かつ面白いという小説もあるけど、そこまでいってない。色んな物を詰め込みすぎた感じ。出てくる人間は類型的。
「そろそろ旅に」松井今朝子
これはかなり前に読んだんですが、印象に残ってます。
東海道中膝栗毛を書く前、若かりし頃の十返舎一九が主人公。当時の有名人も一杯出てきますが、単なる顔見せじゃなく人間を抉るように書く筆力は相変わらず。直木賞取ってからますます脂が乗ってきてるみたいです。
伏線になってる昔のトラウマは無くても良かったような気がしないでもない。(←どっちなんだ?)