聖グレゴリオの家でソルミゼーション
今月末から来月、三回にわたりソルミゼーション「中世の移動ド」の入門・体験講座が東京の東久留米市にある聖グレゴリオの家宗教音楽研究所で開かれます。1時間の講座が三回です。研究所の学校に登録している方が対象ですが、外部の方も聴講出来ます。これを機に是非!ソルミゼーションとルネサンスの旋律論:入門編第1回:9月30日(水)・10月1日(木)第2回:10月7日(水)・10月8日(木)第3回:10月21日(水)・10月22日(木)※水曜日と木曜日は同じ内容になります。時間 11:30~12:30聴講料 1日 1,620円(1,500円+消費税120円)※聴講料は事務所でお支払いください。場所 聖グレゴリオの家 聖堂ロビーお問い合わせは聖グレゴリオの家まで!←クリック中世・ルネサンス・バロックの時代、ポリフォニー音楽を歌っていた人、またオルガンはじめ様々な楽器の演奏者は、日夜グレゴリオ聖歌を歌っていた人々であった。従って、ポリフォニー音楽の演奏は非常に旋律的であった。いわゆる「旋法」論とは単旋律聖歌のみならず、ポリフォニー音楽の旋律を当時の人たちが論じたものである。11世紀以降、その基礎となったのは六音階:ut re mi fa sol laによるソルミゼーション=階名唱である。これは、聖歌を早く憶え上手に歌うために提案された実用的で音楽的な階名唱であるため、実際にこの六音階で歌うことで、当時の旋律の調べを感覚的に身につけることが出来る。この講座では、六音階で実際に歌うための基礎を身につけ、ルネサンス期の旋法論をとおして、中世・ルネサンス・バロックの様々な音楽を見直してみる。たとえてみるならば、ルネサンス様式の絵画を学ぶのに、自ら顔料を溶き絵の具を作るところから始めるこころみである。中世・ルネサンス・バロック音楽に関わるすべての人、音楽教育や音感そのものに興味がある人、理論と歌心を繋げたい人など誰でも参加出来る。(辻康介) 辻康介Da Nemo