くりごと

2009/07/12(日)00:54

西伊豆紀行4・堂ヶ島観光

散策・紀行など(164)

もう旅行から2週間もたっぷり過ぎてしまいましたけど、堂ヶ島の景色は脳裏から色褪せていません 堂ヶ島観光の目玉でもある三四郎島が泊った部屋の真正面に見えています。 三四郎島は、沖あい200mほどのところにある伝兵衛島・中ノ島・沖ノ瀬島・高島からなる4つの島で、見る角度により3つに見えたり、4つに見えたりすることからこう呼ばれているそうです。 この三四郎島は干潮時には陸からつながって歩いて渡る事が出来る島で、これをトンボロ現象と呼ばれています。 でも完全に道が出来るのは3月から9月までの午前中に限られているそうで、私達が訪れた時は丁度大潮の時期で、とても面白い体験が出来ました。 これは朝5時過ぎにトンボロ現象が始まった頃に撮影したものです。 西伊豆紀行3の夕日の写真と比べると、陸から少し足が伸び出したような変化があるのが解ると思います。 少しずつ長く太くなって来ている、石がゴロゴロした陸が見えるでしょうか? 午前9時頃には完全に島と陸とがつながりました。 朝日を浴びて海の色、木々の緑がとても鮮やかな景色、水深がずんと浅くなっているのであちこちに海女さんが潜っているのも見えました。 この現象は数時間続くそうですが、次第に水が上がって来て戻れなくなるといけません ホテル内のレストランでブッフェ形式の朝食を済ましてから、急いで姉夫婦と4人で出発しました 両親はホテルのテラスから歩いている私達をずっと眺めていました。 午前中の明るい光は堂ヶ島一帯を更に見事に映えさせてくれています。 イワツバメが飛び交い花があちこちに咲き乱れ、伊豆は命の息吹を感じさせてくれる場所でした。 崖の上の道からは、かなり急な坂道が海岸まで続いていました。 結構沢山の観光客が訪れています。 おどろいた事に海に出来た道は、大きくて丸い石がゴロゴロと転がったような道でした ゴミが少し漂着している場所は満潮時の水のラインです。 干潮で出来た道にはゴミはありません、緑色に海苔が付いている石が多く、ツルツル滑って歩きにくかったです 滑るだけじゃなく、石そのものが固定されたようにあるのではなく、ぐらぐら揺れてとても不安定なのです 一歩一歩足元を見ながら非常に大変な思いをして歩かなくてはなりませんでした 風が無く太陽が照りつける海辺はとても暑く、その上足元にばかり注意していたので、周りの景色を見るのを忘れていました。 ふと顔を上げてホテルのテラスを眺めると、母が一生懸命手を振っているのが見えました 水面の高さから眺めた堂ヶ島の景色、左端が泊ったホテルです 手前の緑の石に滑る海苔がいっぱいついているのが見えますね。 伝兵衛島の後ろにある中ノ島、こんな鼻みたいな形の島があるなんて来なければ解りませんでした ここまでようやく辿り着いたのですが、足元の磯を見ると何やら小さいのがガヤガヤもぞもぞ沢山動いているではありませんか ありゃぁ可愛いなぁ 小さいヤドカリがうじゃうじゃあちこちで忙しそうに動いています 良く見ると蟹もあちこち登ったり隠れたりじっと覗いていたり ちょっと大きな蟹が小さい蟹をハサミで挟んで連れ去ろうとしている場面や、歩くと足元から素早くサッと拡散していなくなるフナ虫や、小さい魚もいっぱい泳いでいます 人造物より自然や生き物に一番興味を持つ私と夫はもう嬉しくて楽しくて、出来る事なら一日中ずっとそこで遊んでいたかったです でも、チェックアウトもしなければいけないし、ここは数時間で水が戻ってしまいますから、さすがにそれは叶いません ピーヒョロロと(本当に)鳶が鳴きながら飛ぶ下で父へのお土産に綺麗な貝殻を少しひろったりヤドカリ捕まえて遊んだり、短かったですが非常に有意義な時間を過ごす事が出来ました もっとも、哺乳類以外はものすごく苦手な姉は、フナ虫にキャーキャー、ヤドカリの大群にうえー、ゴロゴロの石にアレーウワーと義兄の腕を引っ掴み一人で盛大に賑やかでした・・・ 姉は細かい所まで気が付くし明るくてとても面倒見が良いのですが、非常に乗り易い性格で方向音痴でおっちょこちょいなので、義兄も毎日大変だなぁと・・・(笑) 楽しい磯遊びを後ろ髪引かれる思いで切り上げて、やっと歩いて来た道を再び大変な思いをして引き返しました。 陸地に着いたら道路までのすごく急な坂道を再びえっちらおっちら登って、ハァハァハァハァゼィゼィ そんな疲れた私達を、ホテルの向かい側のフェンスに絡みついた宿根アサガオが満開の花を咲かせて嫌してくれました。 物凄い数の花が満開で、それは見事でしたよ ロピーでは両親がのんびりと景色を見たり新聞を読んだり足湯に浸かったりしながら待っていてくれました。 このホテルのお土産物売り場には、海女さんだという方が売り子さんなのですが、このSさんは色々なブログやホテルの評価などにも評判の面白くて親切な人なのです。 私達も金目鯛の干物やら色々なお土産を求めたのですが、Sさんのおかげで買い物も本当に楽しむ事が出来ました。 母はここではコレデモカコレデモカ、モットダゾソレカウゾと彼女なりに最高のリフレッシュをする事が出来たようです 三四郎島の反対側に、堂ヶ島遊歩道があります。 ホテルから歩いて5分ほどなのですが、姉夫婦はもう疲れてしまったので行かないと言います どうしても見たい場所だった私は、夫をひきずるようにしてもう一度外出する事にしました ホテルのとなりのちょっとした水たまりには、イワツバメが沢山水を飲みに集まっていました。 民家に巣をかける普通のツバメに比べてとても小さいツバメでしたよ 堂ヶ島遊歩道は白い凝灰岩の地下が蜂の巣のように海蝕されトンネルが出来ている真上にある公園です。 ここは富士・箱根・伊豆国立公園に属しています 堂ヶ島で一番有名なのは天窓洞という天然記念物に指定された大きな洞窟で、遊覧船がこの中へ入って来られる程の規模で、ちょうど遊歩道のある場所でその洞窟の天井部分に穴が開いていて上から覗くと、遊覧船を真上から見下ろす事が出来るのです 公園の入り口すぐにまずあったのは、北洞と呼ばれる深い洞穴でした。 奥からの空気は心なしかひんやりしていたようですが、奥は真っ暗でどこまで深いのは解りません 公園は全体的に傾斜地にあり、思いがけず再び随分な階段を昇ったり降りたりする事になりました それでも本当に行って良かった 本当に面白い景色を見る事が出来たのです いきなりぽっかりと天窓洞が口を開いていて驚かされました。 何やらアナウンスのような声が聞こえると思ったら、運良く天窓洞に入って来た遊覧船からの声だったのです。 草が生い茂っているのと、めぐらされた柵が傾斜地にある為、なかなか良い場所で覗き込む事が出来ません。 早くしないと遊覧船が行ってしまうと走り回ってやっと写真を撮れました 面白い事に船上からもカメラを上に向けて写真を撮っているのが見えました 船が天窓洞の下で向きを変えていたのはほんのわずかな時間でしたから、ちょうどそこに居合わせる事が出来た私達は非常にラッキーだったと思います さらに登って再び堂ヶ島一帯を違った角度から眺める事が出来ました。 ちょっと遠くに見える三四郎島のトンボロ現象は、この時まだ海面が戻っておらず道を沢山の観光客が歩いているのが小さく見えましたよ。 ここは浮島凝灰岩が海水により浸食されて断崖となり、面白い形になって海よりそそり立っています その様が日本三景の一つ、宮城県の松島と似ている事から伊豆の松島と呼ばれていると案内板にありました。 天窓洞に向かう遊覧船が見えています、その向こうに三四郎島の伝兵衛島と中ノ島が見えていますよ さっきまでいた海辺と違って風が気持ち良く、何時までも見ていたくなるような景色でした

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