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くりごと

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2011年10月20日
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カテゴリ:放射能汚染・原発

17日から群馬県の沼田市に行ってきました。

父の持ち家があるので夏にも行ってミョウガを採ったり、義兄の実家もあり、今回も姉夫婦と一緒でした。

夏に確認してあるのですが、老朽化している父の持ち家は3月の地震で室内や風呂場の壁が崩れ落ち、水道管に亀裂が入ってしまっている為すでに泊れる状態ではなく、私達は義兄の家に泊めて貰いました。


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お風呂場はこんな惨状なのですほえー





少し前に群馬県への放射能汚染がかなりのものだと発表されていたのが気になっていたので、長男が個人輸入して持っているガイガーカウンターを借りて持って行きました。


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ちゃんとした計測が出来る機械です。中国製とは違います(笑)


父の持ち家の周辺と義兄の家の周辺、そして沼田公園の中数か所で放射能を測って来ました。

その時の事を公表し、記録として残しておこうと思います。







まず、義兄の家の裏手にある柿木の下。


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裏手の古い家は現在物置になっていて人は住んでいません。

義兄の家も年に数度訪れる以外は無人状態です。


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降り積もった落ち葉が積み重なっている状態です。


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毎時0.339μSv
(マイクロシーベルト)が出ました。(地上10cmで5分間計測)



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ほんのちょっと横では0.311μSv
(同じく地上10cmで5分間計測)



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次にこんな高い数値が出ました。0.495μSv!!
同じ場所でも計測の都度数値が少し違ってきますので、何度か測って平均値を出します。



普段人が住んでいませんが、周りの家は皆普通に生活しています。

ずっと手つかずになっていた落ち葉や下草ではこうでしたけど、数ヶ月間人が歩いたり掃いたりされてきた場所ではどうなってしまったのでしょう。








次に父の持ち家を計測に行きました。

家は沼田公園の奥にあります。

途中で計測しながら行きました。


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公園の野球グラウンドでも測りました。赤い屋根は剣道の武徳殿。その手前に小さく白い点の箇所です。(白い点は夫のジャケットです(笑))


ここでは5分間で0.284μSv、芝生上で出ました。






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次にさっき見えた赤い屋根の武徳殿の正面玄関脇、軒下で雨だれの落ちる辺りを測りました。
雨水から汚染されたのか、ここでは高目で0.357μSvが出ています
ほえー




父の家は老朽化してしまって、もう泊る事は出来ない状態です。

なんとか建て直して使いたいと思うのですが、放射能汚染の事は大きな課題になってしまいました。

庭のミョウガがたくさん生えている場所、この夏何も知らずに夫がもぐりこんで500個もミョウガを収穫した場所で計測してみました。

ここでは地上10cmで1分間の計測を3回おこないました。

1回目: 0.311μSv
2回目: 0.275μSv   ……平均0.269μSv でした。
3回目: 0.220μSv


西側のブロック塀の内側、軒下で雨水が落ちる場所での計測は、地上10cm5分間で0.275μSv

庭の奥の一角では

1回目: 0.229μSv
2回目: 0.192μSv
3回目: 0.229μSv
……で平均0.217μSvになりました。


同じく庭の塀際に枯れ草がもうずっと前から積み上げてあるのですが(震災前からです)、そこの平均値が0.241μSvが出ています。


台所口の雨どいの下辺りの平均値は0.290μSvです。


庭の一番奥になる東側の雨戸戸袋前の平均値は0.241μSv



東側の隣にある駐車場となった空き地と隣接する境、雨どいが腐食して雨だれが落ちる場所での平均値は、0.272μSvになりました。


家の裏側、北側にあるトイレ外の雨どいから水が落ちる場所、ここでは5分間計測して、出た数値は0.238μSvでした。


そして、夏に来た時だけ雨戸や窓を開けた家の中は、5分間で0.146μSv、やはり少し低目でした。







次に公園内をもう少し計測してみる事にしました。


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公園内にある出征兵士を祀る英霊殿横の小高い丘、沼田城の天守閣跡で計測しました。


地上10cm1分間を3回計測、それぞれ0.275μSv、0.311μSv、0.247μSvと出て平均値0.278μSvとやや高めです。

ここでの計測は、落ち葉上でなく地表に生えている苔の上で計測して出た結果です。




沼田公園には花壇などのある上の部分と、谷川岳などが見渡せる下公園と呼ばれる地域に分かれています。

その下公園にある滝のある池付近、紅葉が美しい一郭にある東屋横の落ち葉で計測した結果は、0.293μSvとやはり高目の数値が出ています。

そしてその東屋の反対側に傾斜に沿って土嚢が埋め込まれたようになった所があるので測ってみたところ、平均で同じく0.293μSvが出ました。

落ち葉からの放射能が7か月の間に雨などで流れて土にしみ込んだのでしょうか、苔や土、土嚢などから高い放射能が測定される事が判りました。


下公園の大木が何本も生えていて、天井のように大きく空を覆っている場所があります。

その大木は針葉樹で下にはそれほど落ち葉がありません。


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下草も殆ど生えていない所で計測したところ、他よりは少し低目の数値が出ました。
平均値で0.216μSvです。


反対に、上の花壇の中に迷路のように作られた小路の地面上、何も遮る物のない日当たりのよい平地の計測は0.261μSvでした。


公園内にあるテニスコートは少し窪んだ所にあります。

そのテニスコートを上から眺めるようになっているベンチの足元での計測は0.265μSvとなりました。





福島などに比べたらまだ数値は低いものの、少しの高低が見られてもほぼ全域で毎時0.2μSvを越える数値が出ています。

「年間1ミリ・シーベルト以上」を1時間当たりに換算すると、0・23マイクロ・シーベルトとなり、放射性物質環境汚染対処特別措置法に基づき、環境省が10日に公表した除染の基本方針では、「年間1ミリ・シーベルト以下」になることを目標に、国が責任を持って除染に取り組むとされています。


群馬県としては「除染の必要性の判断は、各自治体の首長に委ねられる上、除染実施区域の指定は「その区域の平均的な空間線量に基づき判断する」とされているだけで「平均」を求める具体的な方法は未定。「実際に指定されるかは、現時点で分からない」(県環境保全課)」と表明しています(読売新聞)

でも沼田ではまだなにもやっていないようにおもわれます。


義兄の家の測定時、立ち会ってもらった市役所の人は沼田のシイタケなどキノコ類は全部安全だと確認されていると言っていましたけど、実際にこうやって個人で計測した数値からみて安全だとはとても信じられません。

風評被害による経済的混乱を恐れて事実を隠しているのではないかと想像してしまうからです。

今は、農作物が売れないとかより人命に関わる問題だとのしっかりした認識こそ必要だと思います。

震災から時が流れ、目に見える風景はとても美しくのどかで、ここが放射能というとてつもない毒が振り撒かれてしまった所なのだとは思えないし思いたくありません。

でも目に見えなくても実際にこうやって測ってみれば「毒」は存在しているのです。

知りたくない怖いから、判らなければそれで良い・・・そんな事を言っている状況ではないのです。

子供たちを守る為、これ以上の内部被爆を避ける為、行政側はもっと真剣に深刻に考え対処しなければいけないのです。



声なき小さい虫や草や花の慟哭が聞こえてくるようです。

誰がいったいこんな日本にしてしまったのですか?

何の権利があってこんなひどい仕打ちをするのですか?

海や空でつながったよその国にも汚染は流れて届きます。

世界を滅ぼすのは私の国日本なのですか?






みんなで決めよう「原発」国民投票が立ち上がりました。

さようなら原発1000万人アクションもはじまっています。

これらの動きを心から応援して行こうと考えています。












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最終更新日  2011年10月21日 00時29分30秒
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