夢で逢いましょう

家で家事をするときは着物の上から上っ張りをはおります
昔は割烹着を着ていたお母さんたちが多いけど・・・
この上っ張りだと、近くのスーパーぐらいはお買い物に
行けるので重宝です・・・
この上っ張りは義母の形見・・・
着物もと義父から言われましたが、義母は小柄な人だったので
着物の丈が短くて私が着るとおはしょりが無くなってしまいます

私がこの家に来た頃、普段でも義母は着物を着ていました
近所の年配の方も着物姿が多かったのです
それがいつの頃からか着物姿を見かけなくなり・・・
今では来ている人をほとんど見かけません

夜のお勤めの方でさえ、着物姿が少なくなりました
私のすんでいるところは繁華街まで歩いて10分・・・
夜働く人にとっては丁度良い場所なのです
夕方になると綺麗な方々が素敵な着物で出かけていきました
その姿がとても素敵でした・・・

私は小さい頃から着物が何故か好きでした
我が家はそんなに裕福な家庭ではなかったので
もちろん着物なんてありませんでしたが
母は明治の生まれ、普段着は木綿の着物を着ていました
それにもんぺをはいて畑に行っていたんですよ
着物姿は私の憧れでした・・・

たった２年間のＯＬ時代、お給料の３分の1は貯金して
それで数枚の着物を作ってお嫁入・・・

毎日着物を着ていたいくらい・・・
なかなか着る機会も無いけれど、大好きな着物・・・
着物で生活できるそんな時代に生まれたかったわ・・・