テーマ:最近観た映画。(40126)
カテゴリ:映画(こ)
今回の一言 ある意味ちょー怖い夫婦のお話。 2014 アメリカ サスペンス、スリラー 監督 ディヴィッド・フィンチャー Cast ベン・アフレック ロザムンド・パイク キャリー・クーン タイラー・ペリー ストーリー 2014年、アメリカ、ミズーリ州。 ある日の朝、この日はニック・ダンとエイミーの5回目の結婚記念日だった。 ニックは午前11時、妹のマーゴが店主を務める「ザ・バー」に行き、2人で酒を飲みながらボードゲームをしていた。 すると近所の男性から、家の様子がおかしいと連絡が来て、すぐさま自宅へ戻るニック。 エイミーは自宅におらず、何やら不審な事件が起きた形跡があった。 ニックは警察へ通報し、ボニー刑事とギルピン巡査がやって来た。 事件現場である自宅の調査とニックへの事情調査が行われ、ニックは、明らかにエイミーの失踪を悲しんでる様には見えず、さらに夫とは思えないほどエイミーに無関心だった。 翌朝、異例とも言えるエイミーの失踪に関する記者会見が開かれた。 なぜならエイミーは、全米で愛されてる本「完璧なエイミー」のモデルであり、著者はエイミーの母、メアリーベスだったからだ...。 感想 つまらなかったわけではありませんが共感出来る人間が限定される作品だと言えます。 ちなみに、私自身は共感しまくりました。笑 夫婦関係というのは、難しいです。 可愛さあまって憎さ100倍です。 365日中、360日くらいは夫をこの野郎!!思ってると思います。笑 しかし「愛」というのは、無償で与えるものだと思うのです。 お返しを期待するのはお門違いで、なおかつ「愛されたい」と思うのは、自分の欲であり、「愛」ではありません。 でも、夫婦関係というのは「愛し、愛される関係」と社会的に認められています。 妻が夫に「愛されたい」と願うのはおかしい事でしょうか? 私自身、エイミーと同じ様な気持ちになる事もあります。 色々な想いがあり、その中で「死にたい」と思う事もあり、だけど「なぜ、自分が死ななくてはいけないのか?」と。 「だったら、奴を殺してやりたい。」と。 その感情を深く深く掘り下げてみる。 心の扉を開いて、開いて、開いて、開いて、開いてみる。 そこにある感情は「愛されたい」です。 自分がこれだけ愛して尽くしているのになぜ、分かってくれないのか? なぜ、相手は同じ様に愛してくれないのか?です。 だからこそ、憎んだのだと。 それにしてもあまりにも用意周到で、頭の良い人って怖い!! 私はバカなので、不可能。笑 一見、頭のおかしい女にも見えます。 敏腕弁護士は「彼女のおかげだ。彼女を怒らせるな。」と、彼女を理解した上で社会的な考えを口にします。 ニックとマーゴは、エイミーは「ヤバイ女」と確信します。 しかし全ての動機は「愛されたい」から来ています。 「愛し、愛され、幸せな夫婦」を望んでいます。 何が必要だったのか? もちろん「愛」です。 しかも同等で明確で確信がある「愛」です。 それがあれば、このストーリーは成立しないのです。 この作品の面白ポイントはここですね。 男女間の差。 一般的に男性は外で働き、家族を養うもの。 そして一生懸命働き、家族が笑顔でいる事が「愛」だと考えます。 ところが女性はそうではない!! 働いてほしいのは、もちろんですが。 必要な時に必要な「愛」がなくてはダメなんですね。 辛い時に側にいてくれる。 抱いて欲しい時に抱いてくれる。 分かって欲しい事を分かってくれる。 この「共感」に「愛」を感じるのです。 ところが男性は「自分がこれだけ頑張っているのだから、口に出さなくても当然分かってくれているだろう」と思っています。 「自分が疲れている事も、当然分かってくれているだろう」と思っています。 しかし疲れて、帰ってきて会話も対してなく寝てしまったり、休日もゆっくりしたいからと出かけるのを嫌がったり。 これが続けば女性は耐えられないと思います。 「共感」がどこにもないですからね。 やがては「愛されていない」と感じるでしょう。 この男女間の差が、やがては「憎しみ」になっていくのだと思っています。 ちなみに今作は「失業」により社会的な立場を失う事で、男性がいかにダメになるかが分かりやすく描かれています。 ところが、女性が何を言っても、この立場の男性は嫌味や催促、偏見としか受け取れない。 これも夫婦関係の亀裂のきっかけだと思うのです。 今作はぜひ夫婦で観ていただきたいです! そして、もしも不満があるのなら、やっぱり話し合っていただきたい。 どんな形でも、離婚しない限りは「夫婦」なのだから。 愛し、愛される権利があるのだから。 しかしあそこまで行ってしまうものなのか? あれはもう、エイミーの元々の性格もあるとは思うし、話がぶっ飛びすぎていてガチサスペンスミステリーなので、怖いっ!! my評価4点(10点満点中) 概要 原作はアメリカ人作家、ギリアン・フリンによる同名小説。 今作は脚本も手掛けている。 作品は2014年9月26日に行われた第52回ニューヨーク映画祭でワールド・プレミア上映され批評家達は概ね高評価。 その後10月3日に世界同時上映され、日本では12月12日より公開された。 興行収入は約3億6千万ドル。 第18回ハリウッド映画賞最優秀作品賞、脚本賞、2014年ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞作品賞トップ10、第10回ノーステキサス映画批評家協会賞主演女優賞、第9回オクラホマ映画批評家協会賞主演女優賞、脚本賞、ピープルズ・チョイス・アワードお気に入りスリラー映画賞、第20回放送映画批評家協会賞脚本賞、第68回英国アカデミー賞主演女優賞、第10回ファイナル・ドラフト・アワード脚本賞、第41回サターン賞最優秀スリラー映画賞、主演女優賞を受賞。 ゴーン・ガール ゴーン・ガール【初回生産限定】 [ デヴィッド・フィンチャー ] 【新品DVD】ゴーン・ガール ブルーレイ&DVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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