2006/02/13(月)16:09
アダムの歴史書(42) イスラエル・パレスチナ紛争 AT (後編)
(2005年1月11日・本サイト公開)
(前回からの続き)
日本のメディアは今でも幻想病にかかっているようです。イスラエル・パレスチナ問題も、喧嘩両成敗、暴力の応酬などの見解しか取れません。その他の虐殺もなぜか報道も解説もしません。しかしイスラエルがほんの少し自己防衛に武力を使うと、大騒ぎをします。なぜか分かりませんね。(ヨーロッパ諸国にもこの傾向はあります。反ユダヤ主義は今も消えていないのでしょう)
イスラエル・パレスチナ問題に関して私見を述べますと、キリスト教もイスラムもヘブライ聖書を土台にして出来た宗教です。彼らには共通点があります。その原点に戻れば、自ずから解決します。先ずエルサレムをユダヤに全面返還すること、そして聖書の掟にしたがって、ユダヤのものをユダヤに戻せばいいのです。しかしこれを拒否してイスラエルは地上の地図にはない国、と主張する限り紛争はいつまでも続くでしょう。だが300年後には聖書の預言は実現するかもしれません。今までも実現したように。しかし人類が愚かな道を選択すれば、世界は消えるかもしれません。
日本のメディアは、かつて、ソ連共産圏、文化大革命、北朝鮮を手放しで礼賛しました。朝日がその先頭を切り、日本の良識と自負していました。今から見れば、無知と思いこみの幻想に浸っていただけです。しかし日本人は賢明にも(敗戦から得た知恵でしょうか)対米従属路線を堅持する自民党に舵取りを任せ、アメリカの武力と西側の、民主、人権思想に守られ、平和と繁栄を享受してきました。(もちろん小さな問題は常にあります。完全な社会などありえないのです。人間は、よりよい、を望めるだけです)。
そして、民主、人権、合理主義、法による統治、など、現代世界が所有する最も価値ある精神的価値はユダヤ思想が源になっています。これはマックス・ウエーバが名著『古代ユダヤ教』で論証したところです。これは重厚な学術書で、取りつきにくいのですが、ポール・ジョンソンの『ユダヤ人の歴史』は学術書でありながら、長編小説を読むように面白く、英国の『二枚舌外交』やイスラエル・アラブ戦争なども詳しく、4,000年のユダヤの歴史を教えてくれます。翻訳も出ていますので、ぜひお勧めの書です。英国人は歴史家として最も優れている、と言われますが、それは彼らが基本的にリアリストであるからでしょう。ダーウインを生んだのもそんな国民性からでしょうか。英文でぎっしりと600ページを越えるこの著作はアメリかでベストセラーにもなりました。ユダヤに関する書物はかなり沢山出ていますが、これは読み易く、客観的で、偏向の少ないものといえるでしょう。彼は最後の締めくくりに、「ギリシャは科学者を人類に与えたが、ユダヤは存在の意味を人類に教えた]と書いていますが、そのとおりだと思います。
エージェント・トマ<ネシャマー王国>
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デイリー☆ネシャマー<本サイト>
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