年金受給時期の調整
毎日毎日、多くのステキなことや出会いがあり、楽しく素晴らしい人生に感謝である。新しいモデムが到着した。旧モデムも復旧していたが、いつまた切れるとも限らないので新しいものに交換をした。担当者に連絡を入れ設定作業をしたが、なかなかお年寄りではこの作業も大変だろうと思った。さてパソコンによる確定申告も終了したが、収入金額欄に初めて年金が出てきた。この年金、受給開始時期を変更できることをご存知だろうか!?我家も私一人分の終身年金としては十分な額であるが、もし私が先に逝った場合には妻は私の遺族年金と自分の基礎年金を受給することになる。彼女の基礎年金を上げるために、70歳まで支給を遅らせるという手もある。各家庭の事情により、考えられるとよいだろう。年金受給 早めたり遅らせたりで、家計の都合に合わせて、年金の受給開始時期を早めたり、遅らせたりすることはできますか。減額・増額が一生続く 全国民に共通の基礎年金の支給開始は通常65歳から。しかし、年金が必要になる時期は家計の状況などで異なる。そこで、60~70歳の範囲で受給開始を選択できる制度が設けられている。 早く受け取る「繰り上げ受給」では、最大で60歳まで受給開始を早めることができる。ただし、繰り上げた期間に応じて年金が減額され、その金額が一生続く。減額幅は1941年4月2日以降生まれの場合、繰り上げ期間1か月につき0・5%。5年早めて60歳ちょうどからだと30%減だ。基礎年金は40年加入で月約6・6万円(今年度)なので、約4・6万円になる。 逆に、遅く受け取る「繰り下げ受給」では、70歳ちょうどまで遅らせることができ、期間に応じて年金が増額される。41年4月2日以降生まれの人は1か月につき0・7%増。5年遅らせて70歳から受け取ると42%増で、40年加入なら月約9・4万円になる。 利用を考える際は、長い目で見ることも必要だ。年金累計額を見ると、60歳ちょうどに繰り上げた場合、76歳半ばで通常受給に追い越される。繰り上げ期間が1年短くなるごとに逆転年齢は1歳上がる。一方、66歳ちょうどに繰り下げると、累計額が通常受給を追い越すのは78歳近くになってから。繰り下げ期間が1年長くなるごとに追い越す年齢は1歳上がる。70歳開始なら82歳近くだ。寿命によって損得が生じるので、健康状態などを考えて判断したい。 ほかにも注意点がある。例えば、65歳前に一定の障害を負うと、通常は障害基礎年金が支給されるが、繰り上げ受給を始めてからは対象にならない。遺族年金の受給に関しても制約が生じる。繰り下げ受給では、専業主婦などに出る振替加算も同時に支給が遅くなるが、増額はされない。 繰り上げ受給者は国民年金だけに加入してきた人の45%、繰り下げ受給者は1%程度だ。徐々に繰り上げが減り、繰り下げが増える傾向にある。 厚生年金の受給者も、基礎年金の一部または全部を繰り上げ受給できる。また、65歳以降の厚生年金は繰り下げ受給ができる。老後の生活設計に合わせて上手に利用したい。(林真奈美)[出典: 読売新聞]