2014/01/28(火)19:20
弱点克服
左手の話
ギターのレッスンとしていると、よく出会う問題があります。
指が開かない。だからコード(和音)が押さえられない。
指の移動がスムーズに行かない。だからポジション移動がままならない。
日本でもスペインでもそんな問題を抱えている生徒さんには共通の障害があります。多くの人が左の親指(指板の裏にある指)の力で指板の表の4本の指を支えようとしているのです。親指一本とその他の指4本でネックを挟むような感じになります。
しかし、実際には親指の力では耐えられません。親指に無理な力が入るので、残り4本の指も力が入り、硬くなってお互いに指が開かなくなります。同時に柔軟性がないので、指の動きが緩慢になります。
先日この問題の解決方法をある先生から教わりました。
まずはイメージトレーニングをすること。
『鎌』を想像します。日本の草刈鎌ではなく、欧米の小麦を刈るような収穫用の鎌です。
こんなかんじ。
そして柄の部分を腕に例えます。そして、曲がった刃の部分が手と指です。一番尖った部分が指先です。先端がギターの指板に突き刺さったようにイメージをします。そしてほんの少し腕を少し後ろに引くイメージです。
誰でも腕の力は親指の力の何倍もあります。だからその腕の力の数パーセントを使って弦を抑えるように心がけます。思い切り腕を引く必要はありません。
最終的には親指の力は不要になります。親指は支える程度の役割です。
私がこのイメージが役に立つと思ったのは小指の「ビシリ」がひどい時でした。小指は力が弱いので指の力だけで押弦するのは難しいです。速いフレーズを弾くときなどはなおさらです。