死なないで

　昨日は広尾で安田登（能楽師）先生のワークショップでした。謡えが中心。先生は、すごく声がでます。私は初めての参加。なかなか声がでません。声をだすことは体にいいようですが、日常の暮らしで、声をだせる場所はほとんどありません。
　安田先生は能を基本に、心身をよくすることを学び、いまでは売れっ子です。

　なんとか、２時間のワークショップを頑張り、広尾から恵比寿に向かいました。携帯メールをチェックしたら、息子からのメール。「これから出るから、そちらでお茶しない？」と。私たちの家から車を取って、彼の家に向かったようです。私は、えっ、いまそちらを出たのなら、私はここで、２時間もまつの？
　もう一度、携帯を見ると、１時半となっています。それではもう恵比寿につくのでは…。いま３時です。あわてて「恵比寿西口」とうちました。

　恵比寿は最近東口がおしゃれな町に変身。でもそちらまで行く時間はありません。とりあえず西口とメールしたから、とゴミゴミした西口に出ました。
　会えるかしら、こんなところ、息子の腕で入れるかしらと不安になります。そして１分後、見かけた車が西口駅前に入ってきたのです。

　あまりのタイミングに二人で呆然。どこかでお茶しようと走っていたら、表参道に着いたので、「クレヨンハウスに行こう」と駐車場を探しました。コインのところが１台分あいていたので、そこに止め、クレヨンハウスへ。

　ここは娘が中学生の頃一緒に何度も来たところです。店は何回も改造しています。作家の落合恵子さんの店。
　何か息子から話があるのかな、と思いましたが、特別なさそうです。うつの初期のころ、８年前、辛くて何度も息子に電話しました。１時間はいつも聞いてくれました。最近、息子から、相談の電話があります。これも１時間。長電話嫌いな夫が聞いたら、怒るでしょう。
　子離れしていないわけではありません。むしろ親しい友人という感じです。

　原宿でいい、というのに新宿まで送ってくれました。なんとなく心をほのぼのとさせる人です。