死なないで

　日本人の10人に一人は不安障害をかかえているが、そのことはあまり知られていない。こうした現状をふまえ、「日本不安障害学会」が設立された。
　はっきりした理由がないのに、このまま死んでしまうのではないかという動悸などが生じる「パニック障害」、人前で極度の緊張状態になる「社会不安障害」などがある。
　学会長によると性格上の問題などと扱われ、これまで精神科や心療内科のなかでも研究されてこなかった。だが最近はＳＳＲＩなどの薬物療法が広がった。考え方のくせに気づき治療していく認知療法の効果も認められるようになってきたという。
　3月29日に早稲田大学国際会議場で元患者の経験談も話される。