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2006年12月11日
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カテゴリ:国際政治
最近の世界情勢を見るとブッシュ政権と石油の関わりは否定しがたい事実である。イラク、アフガニスタン、ベネズエラ、ボリビア、グルジアなど略奪の仕方は各国で異なるが、大別するとイラクのように戦争を仕掛けて支配するやり方と現地の親米勢力を使ってクーデタを起こし親米政権を作って支配するやり方がある。

後者の例としては世界でも有数の産油国ベネズエラ(人口2500万人)が挙げられる。ベネズエラではチャベスが先日の12月6日に大統領として3選されたが、それまでの道のりは米国による石油支配との戦いであった。チャベスは1999年大統領に選ばれて以来、貧困層への救済や石油国有化政策をすすめ国民の圧倒的支持を得てきた。

しかしベネズエラに石油利権を持つアメリカとしてはチャベスの存在は到底容認できるものではなかった。そこで米国はベネズエラ政財界を牛耳っていた新興財閥オルガルヒと組んで2002年に軍事クーデタを、2003年には石油公団のサボタージュ、2004年の大統領罷免要求に至るまで様々な手段を使って政権転覆を狙ってきた。

しかし米国の謀略はすべて失敗し、反対にベネズエラは石油が欲しい中国や、捨て身でアメリカに立ち向かっていると賞賛する北朝鮮と国交を深めている。今年の国連総会の一般演説でチャベスはブッシュ大統領を「悪魔」と糾弾し満場から拍手喝采を浴びた。どうやら米国の覇権主義の行き詰まりを象徴した瞬間であったのかもしれない。





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最終更新日  2006年12月11日 08時02分34秒
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