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2007.11.05
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カテゴリ:お出かけ
昨日、通りすがりに見つけた看板「御苦楽園」


ちょっと行ってみました。


入場料400円で入ってみますと
あらまぁ・・・  立派なお庭がこんな田舎に。



GokurakuEn-2.JPG

  (昨日撮った写真を掲載できないので、ちょっと拝借した写真を)


案内の方に説明をしていただくと、このお庭を造った方の子孫の方でした。
この庭園は私庭で、ご家族が管理しているとのことでした。


設立者は、水戸部弥作
昭和17年に70歳で亡くなっています。


水戸部氏は、16歳の時、親からの財産分与を固く辞し
当時百円の資金のみを受け分家し、水車、米穀販売業を営みました。


独立心が強く、幾多の苦労を重ね大いに発展しましたが
長兄が亡くなり、実家の家督を相続することになりました。


実家に戻って3年後、酒造業に着手。
地方の醸造家として世に知られるようになったそうです。


自生活にはきわめて厳しく、その反面、学校教育および
各種団体の育成にはきわめて熱心で、
その尽力は人の目を驚かすほどであったとのこと。


50歳の時、決するところがあって当地に隠居。
昭和初期の不況の時に、失業対策を兼ねて造られたのがこの庭園だそうで、


一日に50人から、多い時で300人ほどの人夫を使い
全国からの銘石、銘木を集め、山、沢、池、滝を配置し
8年かけてできた庭園だそうです。富士山の溶岩の石もありました。

          Low-niwa07.jpg

大きな石のテーブルとイスもありましたが、
その石を磨いていた中には、妊婦の方もいたそうで
その方には、親子で働いてもらったからと、二人分の日当が支払われたそうです。


子孫には財産よりも精神を相続させる方が有意義と信じ
自己の青年時代からの修養の資とした処世訓や家訓
古今の金言、格言を数々の石に刻み、
人生の苦しみと楽しみを盛った庭園という意味の「御苦楽園」と名づけたとのこと。


ですから、長い石が沢山建てられていて、その一つ一つに言葉が彫ってあります。
地震が来ても一つも倒れていないのが凄いです。びっくり

           

「鏡にうつる我が姿 つんとすませば向こうもすます、にらみつければ 
 にらみてかへす、兎角浮世は鏡の影よ泣くも笑うも己次第」

「可愛くば 二つ叱って三つ誉めて 五つ教えてよき人にせよ」

「悪口は 言はれて怒らぬ迄に修養を積め」

「自分で薪を割れば二重に温まる」

「はしとらば 主人や親の恩を知れ われ一力で食うと思うな」

「権利義務は相互間の法律関係に過ぎず 国家の基礎は道徳にあり」

「自己は自己の運命の開拓者なり」


などなど・・・・・・


まさに人生の修養の場です。
読むたびに、グサッとくる言葉ばかりが並べられていて
自分の愚かさを見透かされているような気持ちになりました。失敗



なにしろ私庭なので、入園料だけでの維持管理は大変とのこと。
「るるぶ」などの旅行雑誌にも載っていないくらい知名度が低いようですが
大型観光バスも来ていました。バス


山寺(立石寺)からほど近い場所にありながら、
全く宣伝もしていないので、地元の人でも知らない方が多いそうです。



昔このような方が存在していたということが素晴しいです。
お金は家族に残さず、世の中の人の為に使うという尊い精神。


ちょっとのつもりで立ち寄った所で
凄い勉強をしてきたような気分になりました。





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最終更新日  2007.11.05 15:58:25
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