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テーマ:サッカーあれこれ(20092)
カテゴリ:サッカー
さて、ひそかにWYが始まってます。
…現在はWY(ワールドユース)とは言わないのかな? それはさておき、今回は見るつもりなかったんです。 だってジュビロの選手いないry ですが、なんか面白そうな試合をしている、というので録画放送を撮って見る事に。 WY、というと二年前…A代表のコンフェデと同時期に行われていた時に見た記憶があります。 確か日記も書いたよなぁ…と二年前の日記を見てみたら、なんか凄く怒ってましたね、私。 その前のUAEで行われたWYも確か見た記憶があります。 この世代は「北京世代」の「下の世代」となります。 「上の世代」は二年前の阿蘭陀WYのメンバーですね。 五輪は4年周期。 余程の飛び級がない限り、五輪が行われる年に20(早生まれの時は19)~23歳の選手が五輪代表として選ばれます。 そしてAY(アジアユース)やWYは二年周期で行われるので、上の世代、下の世代、と自然に別れる訳です。 で、五輪のチームを完成させるには下の世代の押し上げが重要になってきます。 黄金の世代、と呼ばれているナイジェリアWY世代も確か下の世代でしたものね、そして彼らがシドニー五輪では主力だった。 話を戻しまして今回の…とりあえず「加奈陀WY世代」と呼ばせていただきますが、彼らはAYでの試合がなんか…物凄いPK戦をやっていた、という印象しか残っていませんでした。 何処との試合だったかなぁ、敵も味方も連続でPKを外す、もしくはGKに止められる、という状態でPKのスコアが両チーム延々と「×」がついていてリアルにお茶を吹いた覚えがあります。 最後の試合もPK戦で…確か梅崎さんが外して負けちゃった、のかな。 その時には「大学生なのに林さん、というGKが鬼のような反応を見せていた」という事だけは覚えてました。 そして今回のスタメン。 森島 河原 柏木 梅崎 田中 青木 安田 福元 槙野 内田 林 スタメンを見て「お?」と思ったのが「知らない選手がいない」という事でした。 名前は聞いたことがある、やたら取り上げられているのを見た事がある、実際に対戦して痛い目にあった事がある、などなど。 WYは二十歳以下のワールドカップ、と呼ばれている訳ですが、その二十歳以下の選手の殆どが所属しているチームでスタメンで出ているんですよね。 そうか…道理で今回の世代はやたら注目を集めている訳だ。 そして蘇格蘭戦を見た感想は…やたら球離れが良い。 ユース世代にありがちだった「中盤省略サッカー」をやっていない。 攻めるにしても守るにしてもきちんと約束事があり。 布陣を見て中盤がダイヤ型になっており、一瞬「ワンボランチ?」と思いましたが、守備の時は梅崎さんや田中さんが下がってくる、攻撃となると柏木さん、梅崎さん、田中さん、そして両サイドの安田さんか内田さんが上がる。 長く組んでやってきたチームだからこそ見れる連携。 そう、このチームはきちんと「チーム」になっていた。 先制点は相手DFとGKのミスを見逃さなかった森島さんが胸にボールを当てて落としながらGKを抜いてゴール。 選手が駆け寄ってきて…ビリーのパフォーマンス。 ビリー、ええビリーです。 これです。 そしてJリーグではお馴染みのウェズレイさんのパフォーマンス。 (*現在サンフレッチェ広島に所属しているJリーグの中で歴代の外国人で一番得点しているウェズレイさんはゴールを決めるとチームの名前の由来となった「三つの矢」にかけて弓を放すパフォーマンスをするのです。) …この試合、日本は三得点したんですが、全てのゴールでこれらのパフォーマンスをしておりました。 というかコレが見たくて試合を録画しました。 写真とかでは見てましたが…本当にやっているよ、こいつら これらのパフォーマンスには賛否両論らしく、森島さんのブログでは辛口なコメントが多かったとかで本人が凹んでいたり。 色んな意見はあると思いますが、私はこういうの大好きです さすがにチームで対戦している時にこれをやられたら「イラッ」と来るんでしょうけれど、代表で見る分には凄く楽しい。 ただでさえ日本人はゴールした時に喜びを表さない、なんて言われてますからね。 これだけバリエーション豊富なパフォーマンスをすればそんな事も言われないでしょう。 その後、梅崎さんのミドル、青山さんのミドルが決まり、一失点するもそのまま試合終了、3-1で日本勝利。 試合後にもビリー&弓矢のパフォーマンスは忘れない。 …改めてアホだ、この子ら しかしこういうのを見ていると「チーム内の殺伐とした争い」や「思い通りにプレー出来ないいらつき」「監督に対する不満」などを抱えながら闘っていた上の世代とは全然違いますね。 まず本人達が迷うことなくプレー出来ている。 互いが互いを信頼している。 そして、こんだけキャラの濃い選手達をしっかりまとめている監督。 蘇格蘭の選手はやはり身体がでかくて、フィジカルも強くて…けれど日本の選手の方が攻守の切換えが早いし、技術は上、個人が己のやるべき事を自覚している。 二点目が入った辺りから蘇格蘭の選手のプレーが荒くなってきましたが、それに怯むことなく挑んでいけた。 最終ラインの闘志溢れるプレーは凄かった。 身長差で負けていても身体の入れ方が上手いから相手に制空権を取らなかったし。 そして最終ラインの一人、槙野さんの髪の色もえらい事になっている。 なんでしょう、日韓W杯の戸田さんと同じ赤い鶏冠ですよ。 現在同じサンフレッチェに所属している戸田さんを尊敬する槙野さんはあえてそれを真似したそうです。 ついでにガンバの安田さんの金髪も物凄いですけれどね。 蘇格蘭戦の試合後のコメントで相手の選手が「日本を舐めていた」みたいな事を言ってましたね。 実際舐めていたんでしょうね。 けれど蘇格蘭の選手は殆どチームでベンチだと聞きました。 いくらランクが落ちるJリーグとはいえ、さすがにほぼスタメンで出ている選手が多数を占めているチームにその油断は禁物だった、と。 …今までの世代の子達もこういう監督の下でプレー出来たらなぁ…と思ってしまいますね、どうしても。 だって今までのU-20の子達はずっと大熊監督の下でしょ? UAE、阿蘭陀のWYぐらいしか知りませんがあんな縦ポンサッカーじゃあ彼らの技術をいかせませんよね。 というかいますぐこの吉田監督を五輪の監督にしたいですよ、本当に。 「この世代だから」こういうサッカーが出来るのかもしれないけれど、それにしてもなぁ…。 と、蘇格蘭戦で思った事を書きながら現在はコスタリカ戦を見ています。 スタメンは蘇格蘭戦と同じ、というか選手交代も同じだったもよう。 さすがに身体能力、技術は蘇格蘭のチームよりは上。 中々ボールが落ち着かず、相手に攻め込まれる展開が多い。 けれど全員がしっかり走り、数少ないチャンスの中、諦めることなくボールを繋いでいく。 お互いに攻めて守る中、均衡が崩れる。 森島さんのポストから左にいた梅崎さんへ、その梅崎さんがクロスを上げて飛び込んできたのが田中さんっ! 日本先制っ! そしてパフォーマンスっ! 今回は「日本刀」のようです。 …一体いつパフォーマンスの練習をしているのやら 選手交代は守備に奮闘していた河原さんを下げて青木さん。 田中さんを下げて藤田さん。 柏木さんを下げて森重さん。 体力を消耗してきついのはお互いに同じ。 でもそれでも日本は足を止めることなくひたすら一点を守りきる為に全員が守備に走り続ける。 ロスタイムの相手の決定機を素早い反応で弾く林さん。 足を攣らせる選手達。 何度も攻め込まれながらも守りきり…日本勝利っ! これでグループ突破決定。 勝因はなんだろうな。 何度もあった決定機を封じられたコスタリカと何度も諦めることなく仕掛けた攻撃がようやく実を結んだ日本。 最終的に勝負、ってこういうところに出るんだろうなぁ。 ただ次のナイジェリア相手だと少ないチャンスを確実に決めてくるイメージがある。 …えぇ、勝手なイメージですが。 何度も見られたパスミスがピンチを招くと思う。 そこをどう乗り越えるか、が次の対戦の鍵ですかね。 何しろグループ突破が決まった、という事は今までの相手より更に強いチームと闘う事になるのですから。 そしてこれまた個人的なイメージなのですがどの選手も…特に中盤の選手は「俺様」なイメージがある選手がいたりしたんですよ。 けれどそんな選手が守備に走り回る。 チームの為に奮闘する。 それが全員出来ている…それをやり続けることが出来たらこれからも勝ち抜けられるかもしれない。 というか「上の世代」はうかうかしてられないですよ、これ。 中盤は層が厚いかもしれないけれどFWやDF、そしてGKも彼らの押し上げに弾かれるかもしれない。 この大会が終わり、彼らが五輪のチームに合流してくるのが今から楽しみですね。 気が早いかもしれませんが。 そんな訳で本日の日記、終わりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月06日 02時30分13秒
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