2019/12/23(月)08:30
曙橋で梵寿綱の建築物件を偲びつつ激安酒場で呑む
曙橋にかつて梵寿綱の建築物件「リドー住吉」があったそうな。芸能人なども住んでいた高級マンションであったそうなのだけれど、今では新しい物件に建て替えられているのであります。それでもエントランス付近にはその面影が残されているというので、野暮用ついでに立ち寄ってみることにしました。巣鴨にはごてごてとした石ころのみが放置されていましたが、この曙橋の物件には、それらしき痕跡を認めることができました。でもそれをいちいち指摘することはすまい。というのもその指摘が誤りだとしたらみっともないからであります。
足立育朗という方の建築設計による「第二リドー」は現役で、こちらもユニークなフォルムの建物ではありますが、現在の視点で見ると奇抜という点ではもうさほど驚きは失われつつあるように感じました。
「MORGAN(モーガン)」で一休みしますが、せっかくだからもうちょっと散歩を続けることにしました。
奇天烈物件が好きなら一度は見ておきたい「ハプニングタワー曙橋」を久しぶりに見に行くことにしました。なかなかにケバケバしくはありますが、こちらも今見ると案外、おとなしく感じられるのでした。
一度は行ってみたかった「志満金 支店」は閉店してしまったようです。こちらで親子丼でもいただきつつ、一杯やりたかったなあ。
こちらは見過ごしていましたが、「第二歯朶ビル」であります。こちらはすごいイカしたビルですねえ。トンネルを抜けると異世界に通じているというのではないかと思わせるような吸引力があります。
でも結局お邪魔したのは、「定食酒場食堂」という珍妙な店名のお店でありました。こちらも都心の真っただ中に存在することが驚くべき事態と喧伝しても不思議でない物件であります。ここで酒が呑めるのだから誠に嬉しいことであります。実はこちらの物件、かつては「ハプニングタワー曙橋」で営業していたという来歴がありますので、移転してからの営業はさほどの歴史はなさそうでありますが、これだけの存在感を放っている以上はなんらお邪魔するに支障はないのです。店先に張り紙された80円のナポリタンに俄然興味が湧きましたが、店に入って個性の強い店主に呑むなら千円のセットがお勧めだよと言われるとそれに従っておくという従順さがぼくにはあります。これはドリンク2杯におつまみ3品、それにお替りし放題のごはんとみそ汁がついてくるらしいが、もったいないけど、ごはんとみそ汁は遠慮することにします。基本的にこちらはセルフサービスで酒もサーバから自ら注ぐというシステムで、しかも焼酎やウイスキーを追加できる裏技を教えてくれるものだから当然、思いっきり濃いめにしてしまうのでありました。世間では何かと問題ごとの多いウーバーのお兄さんが独り夕食を食べています。550円だけど大盛りの焼肉定食をお替りを交えつつがっちり食べています。彼はなかなかナイスガイで見た目はゴツイけど応対もちゃんとしていて、彼に届けてもらえるなら頼んでみてもいいかななんて思ってしまうのでした。