夜が待ち遠しい

2019/12/25(水)08:30

牛込柳町に取り残された酒場に急ぎ駆け付けるべし

新宿区(92)

 何とも挑発的な表題を掲げでしまったけれど、満更大袈裟というわけではなくて、かなり本気なのです。これまで幾度となく牛込柳町の駅前を通過しています。だから当然のことにこの酒場の前も通過していたはずなのです。でも改めて地図など見返してみるとこの界隈から東新宿方面に歩くことがほとんどなかったのですね。大概は、外苑東通りを北上して早稲田方面に向かってしまう。その酒場とは目と鼻の先でニアミスを繰り返していたということになりそうです。幸い酒場が現役であるうちにお邪魔できたからよかったようなものの、このまま出逢えずに消え去ってしまったかもしれぬと考えると、たまには地図を俯瞰してみて自身の辿りがちなルートを見直してみるのがいいかもしれません。  さて、牛込柳町の酒場に話を戻しますが、大久保通りからもその存在は確認できなくはないと思われます。しかし日中だとそこが何かしらの店舗であるとぼんやり通り過ぎて認知することは困難だと思われます。暗くなり、赤提灯が灯されてから大久保通りを通る都バス橋63系統などに揺られたなら、もしかしたらこんなところになんてなったかもしれませんが、それこそ暗くなってからここをバスで通過することなどなさそうです。ともかくとして、こんな都心の一等地にこんな酒場が未だに残っているのは僥倖に違いないからお好きな方はすぐにでも行っていただきたいのだけれど、しかしだからと言って余りに大勢のお客さんで詰めかけてしまわれると困ってしまうのであります。というのもこちらのお店、高齢のお母さんが独りでやっているのです。しかもカウンター席はたった6席しかないから、この夜はたまたま常連が5名だったからぼくも混ぜていただきましたが、さすがに遠慮して端っこに移動しました。空席がなければ奥の卓席に移るしかないけれど、そこだとお母さんが行き来するのに大変そうであります。つまりは常連で混みあう前にそっとお邪魔することにするのが正しい振舞い方なのだろうと思うのです。おつまみももともと簡単な品しかないけれど、できる限り手の掛からぬものにしておくのがよさそうです。酒は人数をそろえてボトルで頼むのもいいかも。なんて遠慮ばかりしているけれど、実際にはとてもフレンドリーであたたかなお店です。この日は、写真にもある水槽で泳いでいるめだかの話題で持ちきりでした。トイレも味わいがあるからぜひたくさん呑んで経験してみていただきたい。ちなみにお店の名前は「三や田屋」です。

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