夜が待ち遠しい

2020/04/12(日)08:30

こんな喫茶が近場に欲しいのだ!

喫茶店(50)

 何とか今週も喫茶訪問の報告ができて安堵しています。しかもとびきりの物件をここでご披露できるのだから実に嬉しいことなのであります。いつも同じようなことばかり述べていますが、こうしたブログなどで報告してきたお店はかつてから営業をしていたわけで、それを発見したとさも己の手柄のように述べることは恥じらいのない行為と思っています。がしかしですね、これから登場するお店はいつも有益極まりな情報を提供いただいているハードコアさんの推奨のおみせでありまして、実のところここを教わったことを喜ぶ一方で、どうして先に見つけられなかったのだろうと悔しさもむらむらと脳内でくすぶるのでありました。  浅草橋からちょっと北上したところにある「喫茶 はっぱ」はハードコアさんが賛辞を贈るに相応しい素敵なお店でした。ケバケバしさなどどこにもないにも関わらず、視界に飛び込んでくるあれやこれやがとにかく愛おしいのであります。その愛おしさの源流となるのは恥ずかしながら懐かしさにあるんじゃないだろうか。店の老夫婦の労わり合う姿もそうだし、ぼくのガキの自分に自宅にあったようなクラシカルな照明などどれもこれもが懐かしくて仕方がないのであります。こういう懐かしいタイプの喫茶こそがこのところ身に染みて好きにならずにはおられぬのです。ケバケバしくて過激な喫茶も楽しいけれど、そういうビフテキのような御馳走はたまに食べるから有難いのであります。こういうしみじみできる喫茶こそが実はもっとも身近にあってほしい喫茶であるように近頃感じるのです。  最後に都電荒川線の栄町電停と京浜東北線のローカル駅、上中里駅のちょうど中間位、上野東京ラインや宇都宮線、高崎線沿いの細い道に面して「へいじ家」という一応喫茶を標榜するお店があります。この界隈は近隣の方以外はまず近寄ることもなさそうなのですが、実はまだ営業しているのです。といっても喫茶営業はしてなくって専ら弁当の販売をなさっているとのこと。ぼくがお邪魔した時間には体調を壊してスナック営業をやめてしまったオーナーから宅配弁当と昼間だけのランチ提供を行う高齢女性からお話をお聞きしたのでした。店内の写真でもと思いましたが、特段のことはないといっては失礼ですが、それよりももはやほぼ店としての役割を終えつつあるのを見て悲しい気分になったこともあります。でもまだ弁当屋さんとしては現役なので末永く頑張ってもらいたいものです。  本当はもう少し書きたいこともあったのだけれど、いくら応援だと自らを鼓舞してみても到底敵わぬような不安が世界に蔓延しているのを感じずにはおられません。この災禍が過ぎ去った後に改めて報告させていただくことを祈念して今回はこれにて報告を終えることにします。

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