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テーマ:食べ物あれこれ(49926)
カテゴリ:糖
先日、オーストラリアの研究チームによって、人の遺伝子は砂糖の摂取を約2週間にわたって記憶し、恒久的に不健康な食生活が続くと、DNAが書き換えられてしまう可能性がレポートされていました。
オーストラリアの心臓病や糖尿病に関する研究機関の研究チームによる今回のレポートは、砂糖を摂取する事でその後2週間にわたって糖尿病や心臓疾患か身体を防御するための遺伝子制御が停止することも発見しています。 DNAは環境に応じて書き換えられ、環境に適応する力を持っている事を考えると納得のいく研究結果なのですが、少々疑問に思ってしまうのは砂糖を摂取する事で、その後2週間にわたって糖尿病や心臓疾患から身体を防御するための遺伝子制御が停止してしまうという事です。 そうであるのならば良質のエネルギー源を摂取した事によって、疾患を引き起こす確立が高められてしまうという事になり、一時的であっても生存に有利な状態にある個体が生存に関するマイナス要因を持つ事となってしまいます。生存により適した個体、遺伝子が残されるという自然淘汰の原則にも反するように思えます。 今日、砂糖が悪者のように言われてしまう背景には、長い人類の歴史の中で砂糖を充分に摂取するといった事がなく、砂糖によって上げられた血糖値への耐性が確保されていない事や、エネルギー源として使用される事で脂質の燃焼を妨げてしまう事などがあります。 身体が求める一番の栄養である糖分、それを摂取する事でDNAが書き換えられ、疾患への耐性を低下させてしまうのではなく、何か別なメカニズムと意図の下、重要な働きに繋がっているのではないか。今回のレポートにはそうした問いが強く残されてしまいます。今後の研究を待ちたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月25日 08時04分26秒
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