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テーマ:食べ物あれこれ(49939)
カテゴリ:健康
すでに広く知られている事ですが、毎日適度に赤ワインを愛飲していると健康、特に心疾患を防ぐと言われています。フランスでワインの消費量が多い事から、あまり健康的とは言えないのではという予想の元に研究が行われ、結果的にその逆であった事からフレンチパラドックスと呼ばれていました。
その後、研究が進み、ワインに含まれるポリフェノールの一種であるレスベラトロールに疾患予防効果がある事が突き止められていますが、細かなメカニズムについては解明が遅れているという実情がありました。 レスベラトロールによってもたらされる利益は非常に幅広い事が知られ、ガンの予防から心臓や脳の損傷予防、加齢による炎症などの疾患の軽減、糖尿病や肥満の解消などがが言われ、その他にも多数の効能があると見られています。 最近判ってきた事では、レスベラトロールは高濃度では細胞内にプログラムされていた細胞の死滅を発動させるアポトーシスを正常に発動させる事を促し、アポトーシスが正常に機能しない事で増殖を続けるガンを抑制するとされ、低い濃度では細胞を保護する働きを発揮して、細胞の損傷を減らす事で心臓の健康状態を改善する事が判ってきています。 活性酸素を除去する働きや細胞への血液供給を向上する働きも確認され、身体を病気から遠ざけるさまざまな働きが確認されています。そうしたレスベラトロールの効果は消化管内や肝臓内はほとんど不活性化されてしまう事から、いかにして血液中に直接レスベラトロールが吸収されるかについては判っていません。 今のところ推測ではありますが、ワインを口に含んで味わっているうちに口腔内の粘膜から吸収される事が考えられ、それであれば消化管内で不活性化される前に血液中に入る事が可能となります。健康管理としてワインを愛飲するのではなく、充分に味わって楽しむ事も大事なのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月23日 07時52分00秒
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