30MSいじめ きっと、30MSが助けに来てくれる。
私が見知らぬ覆面の男達に拉致(らち)されてから、一体何日が経ったのだろうか。窓もない鉄格子の部屋に隔離されているため、時間の概念が全くなくなってしまった。こんな恐ろしい状況の中でも、私は希望を捨てなかった。きっと30MSが助けに来てくれると信じていたからだ。30MSと呼ばれる女性達による組織は、特殊な力を使ってどんな凶悪犯をもたちまち逮捕してしまうと聞いていた。ついに30MSと思われる女性が現れた。その女性は私と同い年位に見える年齢で、とてもきれいで、スタイルも抜群だ。タイトなバトルスーツで、大柄な男達を次々と倒していくその姿は、頼もしくもあり、なぜか女性的な魅力があった。私は明るいショートヘアのその女性の虜(とりこ)になってしまった。もし、ここから出られたら、私も助けを求めている女性を助けるための組織「30MS」に協力したいと思った。女性は私のすぐ側まで駆け寄り、「今、鍵を破壊するからね。」と優しく言った。私はその女性の優しい笑顔に心を奪われそうになった。そんな時に、怪しい中年男性が現れた。さっきまで女性に倒された男達よりも、もっと陰湿で、不気味な気配を放っている男だ。悲しいことに、女性は一方的に攻撃を受けて、その男に簡単に倒されてしまった。倒れた女性に対し、男はおぞましい行為を始めたのだった…。-----------------------女性は鎖で両腕を縛られ、どこかへ連れ去られてしまった。連れさられる途中、女性は私に「きっと、仲間が助けにくるから、諦めないで!」と叫んだ。男は大きな声で笑い始めた。2人の姿が見えなくなってから、鉄格子で閉ざされたこの部屋に再び静寂が訪れた。これから先、私は何を支えにすればいいのだろうか。30MS SIS-AOO TIASHA ティアーシャ [カラーB] 02 バンダイ