2015/10/28(水)09:58
高瀬〜湯俣へ 1
24日、湯俣までのトレッキングを楽しみました。
紅葉はいくらか遅いかなと危惧していたけれど、紅は最盛期(タクシーさんの話では10℃以下に下がらなかったため、発色は2・3日前とのこと)で、今秋何度目かの紅葉に癒されました。
高瀬ダム発7時15分、帰着15時30分。ほぼ予定通りの行程でしたが、湯俣での2時間を、裏銀につながる竹村新道の展望台まで登ったため、最長休憩は15分という結構ハードなトレッキングとなりました。最初は、目玉の一つ「噴湯丘」へのルートが壊れて行けないため、晴嵐荘で「黒ラーメンを食べる」予定でしたが(笑)。
高瀬ダム上から噂に聞く高瀬隧道(934m)とワモリ隧道(313m)を通る。
今まで何度か湯俣行きを計画しても、このトンネルを一人で通過する勇気?がなく断念していたので、今日の熟女トリオの山行はほんとに有り難かった。入ってみると、ちゃんとそこそこ明るい電灯が点き・・・いやいや、トンネルの中を吹き抜ける冷たい風と音、その中を一人で10分以上も歩くのはやはり勇気がいるわ・・。
でも、ワモリ隧道の入口は紅葉のデコレーションがされ、心憎いばかりの自然のもてなしだと思った。
トンネルから出るとやや白いエメラルドグリーンのダム湖が出迎えてくれた。
高瀬渓谷沿いの道は、最初の1時間は車も入れるほどの広い道。
湖から渓谷沿いになると、林道には枯葉が厚く積もってカサカサコソコソ・・・。
左岸の山々と青空の間には、先日登った烏帽子岳から野口五郎岳につながる裏銀の稜線が見え、右岸には餓鬼岳から燕岳の稜線が。いいなあ、また行きたいなあ・・・・。
ナナカマドもガマズミも、みーんな真っ赤な実を青空や高瀬川に重ねていて、溜息がでる。
カツラの甘い香りも至る所に漂っている。
あまりにもすてきな色彩の葉が落ちていて、思わず上を見る。
こんな色合いの創造主は、一体だれ?
歩くこと2時間半。
谷も狭まってきて、もうそろそろかなと思う頃、高瀬川上流はるか向こうに三角形の山が見えてきた。
槍ヶ岳北鎌尾根独標だっ。これ一つでも立派な岳に見える。
残念ながら槍の穂先は見えない。雲が切れることを祈る。
晴嵐荘が対岸に見えた。私の大好きな吊り橋を、ゆらゆらさせながら渡る。
小屋では、10月いっぱいの小屋仕舞いに備えてか、ふとん干しに余念がなかった。
「噴湯丘へ行くより、展望台の方がいいよ」と言う山小屋のおばさん(『岳』に出てくるおばちゃんみたいな人だった)の勧めで展望台に向かう。急いで腹ごしらえ。