長野市分断の選挙
私の住む上水内郡の選挙区が1区から2区に変わったのは何時だったろう。それまで北信は一律1区だったのが、上水内郡が中信の仲間入りをし、馴染みの候補者名から余り知らない候補者名になった。(長野県は、北信・長野市周辺/中信・松本市周辺/東信・上田市周辺/南信・飯田市周辺に別れ、それぞれ固有の文化を持っている)上水内郡のほとんどは、生活・文化圏が北信に属しているのに、単に投票数を平均化するためだけの選挙区変更は納得できなかった。そして、今回の衆議員選挙、来年1月から長野市に合併する信州新町や中条村は当然ながら今までと同じ2区、その前に合併した鬼無里・戸隠・大岡も2区、旧長野市のみが1区。国政を預けようと入れた1票が、これで生きるのだろうか。長野市としての結束力になるのだろうか。もっとも、同じ選挙区であったとしても、自民党に入れる人、民主党に入れる人、共産党に入れる人など、様々なのだから、支障はないということなのだろうか…。合併した戸隠・鬼無里・大岡では、投票所が半数近くまで減らされた地区もあり、投票所まで行くことすらできないと嘆く高齢者の声が新聞に掲載された。それを受けて、長野市では急遽、投票用のバスを出すことになったらしい。長野市内は高齢者は100円バスが使えると喜んでも、そのバス自体が過疎地には走ってこない。大切な権利を行使できる投票が、この状態では合併の良さってやっぱり何だったのだろうと思ってしまう。聞く所によると、合併を決めた自治体から「小川村の自立がうらやましい」という声が、今になって出ているそうだ。お待ちしてますよ~、どうぞ、移住してきてくださいな~。でも、私の自立への関わり方は今だに確定していない(涙)