トウヤクリンドウ~唐松岳
トウヤクリンドウに会いたくて、またまた「突如」「ちょこっと」唐松岳に行きました。いつものように、計画性のない登山で、五龍岳と迷ったのですが、人が多くて崖からでも落ちない限り遭難の可能性はない唐松岳を選びました。でも、トウヤクリンドウには会えませんでした。ざんね~ん!途中で上から降りてきた女性に「トウヤクリンドウ、咲いてましたか?」と訪ねると、唐松小屋直下くらいから上部にしか咲いてないという返事。あー、まだちょっと早かったかなーと思いつつ、でもさ、彼女が見落としたかもしれない。とにかく丸山ケルンまで、目を皿のようにして岩場を見ながら登りました。やっぱりトウヤクリンドウの姿は一つもありませんでした。夏の鮮やかな高山植物の姿が減った頃、強い秋風に吹かれながら、岩場にしっかり根付いているこの花が好きです。********************黒菱展望道路を車で上がり、リフトに乗ったのは午前11時30分。到底山頂をねらえる時間ではない。周囲は霧で、ラジオは午後雷雨があるかもしれないと予報してるし。まあ八方池までとしよう。そんなつもりで歩きだすが、なんせ花がきれい。村民登山で行った飯綱山もきれいだったけど、スケールと花の種類ではその比ではない。やっぱりなー。第2ケルン付近から八方山ケルン方向(小屋はトイレです)ナナカマドの実がとってもきれい霧の中の八方池。晴れていればバックには白馬三山が見える。ワレモコウはやっぱり秋の風情1時間歩いた。でも霧から雨に変わる気配はない。上のカンバまで行って、お花畑を見よっと。霧の中の花たちにカメラを向けながら、てくてくてく。ところが、まずカメラのファインダーに画像が出なくなった。出たり出なかったりの繰り返し。電池が終ってきたかなあ。でも、今まで電池が終りそうになってもファインダーが見えなくなるということはなかったぞ。しばらく電池を溜めるべく撮らない。下のカンバを過ぎ、上のカンバ手前。なんとかファインダーが見えた。夢子さんの大好きなコバイケイソウがたくさんあるけれど、もう実をつけている。カライトソウ(ピンクの尾っぽ)にハクサンシャジン(薄紫)にシモツケソウ(ピンク)。サラシナショウマ(白い尾っぽ)トリカブト(紫の花)カライトソウ、マルバダケブキ(黄色)上の写真を撮る頃には、またファインダーは消え、仕方ないから感で撮った。撮れていてホッ。さて、ここまで約2時間。もう一欲出して、丸山まで行ってみよう。30分登る。チングルマのあの綿毛が丸山直下にじゅうたんのように現われてきた。カメラはもうカチッとも音をたてない。あーあー、やっぱり1度使ったら充電しなくちゃいけないなあ。丸山ケルン着、2時。ここから唐松小屋までは約1時間。でもな、そこまで行ってたら4時30分の最終のリフトに間に合わないし、やっぱりここから帰ろっ。それでもまだあきらめきれずに、周囲を見回す。ないないないッ!使えないカメラも潔くザックの中にしまうッ。不帰の稜線がちょっぴり見える。あとは霧霧霧。途中、雪渓で雪に触れ、カメラの変わりにお目めに焼きつけようとしつこく見ながら、八方池山荘着3時15分。ここで熊よけのカウベルを買うことにする。売店で選んでいると、どこかのおじさんが「こういう鈴って熊よけにはならないんだってなあ」とお仲間と話している。思わず聞いてしまった。「えっ、効き目ないんですか」この音くらいでは熊に聞こえないことが多いという。じゃ、止めようといったんはリフトの方に向かったが…でも、ないよりはあった方がいいだろうと、また踵を返して買ってきた。800円也。「幸福を招く鈴」「交通家内安全」と紐に書かれ、鈴にはMOUNTAIN MEMORYと書いてあった。うん、思い出でいいよ…。リフトを1本乗り、鎌池まで来たら、白馬鑓と杓子の周辺から霧がなくなった。ええーっ、今頃?!むむむー、明日は晴れるんだろうなー。