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カテゴリ:札幌、非日常への旅
昨日は新千歳空港に到着したところで話が終わってしまったが、今日は残りのところを一気に書きたいと思う。
エアドゥのカウンターに行き、搭乗手続きを終えた私はしばらく空港ターミナルの中で待つことになる。現時点での時間は午後1時過ぎだったと思う。私が乗るエアドゥ22便は16:40発なので、3時間以上もの待ち時間が生まれることになった。 そんな私はターミナル内部を見学した。全日空とエアドゥのカウンターがあるエリアから、ショッピングエリア、飲食店エリアを見て回る。カニや白い恋人など、北海道名物のみやげ物が売られていた。そして飲食店エリアを抜けた先にあるのは、前日に旧北海道庁で見たサハリン関連の展示コーナーだった。南サハリンの歴史やこれからの文化交流などをアピールするためのものだった。 そして展示コーナーを抜けると、長いJALのカウンターが並び、隅っこにスカイマークとエアトランセ(北海道のリージョナルエアライン)のカウンターがあった。スカイマークは東京~札幌線に就航したというものの、まだまだエアドゥ相手に苦戦状態らしい。カウンターにもあまり人がいなかった。やはり搭乗率がそこそこあった(らしい)鹿児島から撤退したときのダーティなイメージがつきまとっているのかもしれない。 私はエスカレーターで3階まで登り、そしてそこから連絡通路で見学デッキへ。天気は曇りであったが、外にはなかなか迫力のある飛行機が見られた。私は飛行機が離陸するシーンの写真を撮った。非常にインパクトがあるシーンだった。 その後、どう暇を潰そうかと悩み、しばらくして見学デッキを出て到着フロアにある本屋で立ち読み。しかし時間は簡単に経たない。しびれを切らした私は出発まで2時間近くもあるのに手荷物チェック検査を通って搭乗口に向かった。しかしエアドゥの姿はどこにもおらず、扇形のターミナルを歩いてみた。みやげ物に寄ったり、自前の本を読んだりして時間を潰す。そして搭乗の時間がいよいよ来た。 16:25、エアドゥ22便・東京行きの搭乗が始まった。機体は今回もボーイング767。指定された席は進行方向左側(太平洋側)の窓側の席だった。しかし乗客全員の搭乗が終わっても一向にゲートを離れようとしない。なぜなのか? 実はこのとき、羽田空港が混雑していて管制塔から出発時間を指定されていたのだそうだ(機長談)。そして出発時間が近づいてくるとエアドゥ22便はゲートを離れ、誘導路へ。天気も晴れてきて夕陽が強烈に差すようになってきた。そして17:00にエアドゥ22便は滑走路に着いた途端に滑走を始め、新千歳空港を離陸した。大きなGが体に圧し掛かる。さようなら、北海道。 羽田空港までは1時間ちょっとの空の旅だ。空の旅を楽しんでいる間、私は一人の女性と出会った。私の隣の席に座っていた女性は60代後半で南サハリン生まれだそうだ。現在は道北の利尻に住んでいるという。女性は話によると「花粉に弱いのでそれから逃れるために、札幌や東京の息子、娘の家に一時的に移っている」という。なんとうらやましそうな人だ。私は女性にこれまでの旅の経緯について話をしてきた。勿論、女性の出身地である南サハリンにも触れた。女性と話をしているときはなかなか楽しかった。 飛行機に乗っているときは寒かった。それに3日間ずっと歩き続けてきたせいか、疲れてウトウトしていた。機内でのドリンクサービスで私は暖かいオニオンスープを頼んだ。女満別産の玉ねぎを使ったオニオンスープはおいしかった。エアドゥ22便は特に乱気流に巻き込まれることなく、順調に飛行を続けた。 そして、「羽田空港への着陸態勢に入る」というアナウンスが入った途端、私は思わず「今回の空の旅は短かったなあ」と思った。辺りはすっかり暗くなってきていた。そして君津や新木場辺りの臨海工業地帯を抜け、飛行機は18:20に羽田空港に無事到着。ゲートは行きの時にも使った55番ゲート。エアドゥはなかなかいい航空会社だった。これからも北海道の活性化のために頑張ってもらいたいとも思った。 そして機内で知り合った女性ともパッケージクレームでお別れの挨拶をし、1人で到着ロビーへ。無事に東京に帰ってきたのだ。ATMでお金を補充し、京急線乗り場へ。「よく考えてみれば午前中まで札幌の電車に乗っていたのに、今は京急線に乗っている。ちょっと信じられない気持ちだ」とも感じてしまった。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 14, 2006 07:31:13 PM
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