サッカー・JFLに所属するFC琉球が今、大きな注目を浴びている。元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏がこのチームの総監督に就任したからだ。なぜナショナルチームの監督まで経験した人が、こんなアマチュアチームの監督に就任することになったのだろうか・・・。以下は日刊スポーツの記事より引用。
FC琉球トルシエ総監督、J入り宣言(日刊スポーツ、20日)
JFLのFC琉球の総監督に就任した元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(52)が19日、那覇市で就任会見に臨み、沖縄県全体を巻き込んだJリーグ昇格プロジェクトを口にした。「3シーズン以内でのJ2入りと5年後のJ1昇格」というクラブの新たな目標を託されたトルシエ総監督は「この沖縄で鹿島や浦和などと対戦することができれば、沖縄の人たちにとって誇り高く、幸せなことだ。沖縄のすべての人の支えを得て、プロジェクトを成功に導きたい」。かりゆしウエアに身を包んだトルシエ総監督は「チバリヨ(頑張れ)琉球」と、沖縄の方言でも決意を口にした。
契約は来年1月から5年の長期契約。予算約2億5000万円の運営会社との契約でなく、新しく沖縄に作られるスポーツエンターテイメント会社との契約でクラブに出向する異例の契約だ。「沖縄には100~120日の滞在となるが、頭の中は100%沖縄にある」とトルシエ氏。初仕事は23日のトライアウト。沖縄からJリーグを目指した新たな挑戦が始まった。
(引用終わり)
実に壮大なロマンだと思う。Jリーグとは何の縁もない沖縄という地から、Jリーグ加盟に向けた挑戦が始まる。Jリーグ加盟する最南端のチームは、来年から参加するロッソ熊本だが、FC琉球は九州からも遠く離れている。この壮大なロマンによって、トルシエ氏の心に何かが響いたのは間違いないだろう。
FC琉球は昨年からアマチュアサッカーの最高峰・JFLに参戦。しかし今年は18チーム中17位と低迷している。今は弱いチームだが、私には「それでも沖縄の人たちの熱い応援によって頑張っている」というイメージが強い。沖縄の人たちにとって、FC琉球とは自分たちの誇りなのだと思う。
そんな中、トルシエ氏の招聘に成功し、さらに先日に現役引退を宣言していた秋田豊(元京都サンガ)が引退宣言を撤回、FC琉球に移籍するという。秋田豊といえば、トルシエジャパンの下で'02年のサッカー・ワールドカップに出場した選手の一人。もっと前には鹿島アントラーズに所属し、アントラーズの黄金時代を支えた。
トルシエ氏と秋田の加盟によって、来年のJFLがますます盛り上がるのは間違いない。ちなみに来年のJFLには3つの新チームが新たに参加する。ファジアーノ岡山、ニューウェーブ北九州、そしてFC-Mio・びわこ、である。
野球もいいけれど、サッカーも面白い。日本サッカーの裾野を広げるきっかけになれば、と期待しています。
追記。
秋田豊選手は一転して「現役復帰はない」と宣言したそうです。
これにより、秋田選手のFC琉球入りは消滅してしまったようです。
残念です。(12月21日追記)
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Last updated
Feb 5, 2020 12:14:58 AM
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