日本のプロサッカーが充実の道を歩み続けることになることは、地域活性化、経済活性化、東京一極集中の打破という意味でもうれしいことだと私は思う。
栃木、富山、岡山の入会承認=来季は自動入れ替えのみ-Jリーグ(時事通信、1日)
Jリーグは1日、臨時理事会を開き、日本フットボールリーグ(JFL)2位の栃木SC、3位のカターレ富山、4位のファジアーノ岡山のJ2入会を承認した。
また、J2優勝の広島と2位山形のJ1昇格、3位クラブが入れ替え戦で勝利した場合の昇格も認めた。J1の16位との入れ替え戦に回る3位の可能性を残すのは仙台、C大阪、湘南、鳥栖。
Jリーグ準加盟の栃木、富山、岡山はJFL4位以内という成績面の条件をクリアし、経営面でも改善のめどが立ち、J2参入の資格があると判断された。
来季はJ2がJ1と同数の18クラブとなったため、6月の理事会決定通り入れ替え戦は実施しない。J1の下位3チームとJ2の上位3チームが自動的に入れ替わる。なお、J2は来季も3回戦制で行われる。
(引用ここまで)
これでJリーグチームがあるのは27都道府県となった。Jリーグの発足当初からの崇高な理想である全国100クラブにはまだ遠いが、スポーツによって地域が活性化し、元気付けられるというのには共感する。
日曜日にJ2で、モンテディオ山形が球団史上初めてのJ1昇格を決めた。来季はJ1という最高峰の舞台に立つと同時に、山形県をPRする絶好のチャンスだと思う。
来年からJ2は18チーム体制になるが、チーム数が増えることによってJ2もかなりハードなリーグとなってきた。長距離移動が中心となるため、移動費がばかにならない。また、J2は観客動員数が少ないので入場料収入も少ない、広告料も少ない。よって戦力もうまく集まらないという、ないないづくしの状態になっていると思う。楽観論だけではJリーグの未来を語ることはできない。
拡大Jリーグ、普及に貢献も…広がる戦力格差(産経新聞、1日)
「JFLで培ったものを出してもらい、新風を吹き込んでほしい」。Jリーグの鬼武健二チェアマンが、新加盟の栃木、富山、岡山にエールを送った。1993年の発足時に10だった加盟クラブは、来季は36の大所帯に。全国各地からの参戦が、理念にうたう「サッカーの普及促進」に大きく寄与してきた半面、年を追うごとにクラブ間の戦力格差が顕著に現れるようになった。
特に資金力の乏しい新興クラブは大苦戦。現在9位(草津)から最下位(徳島)までを、いずれも2000年以降に加盟したクラブが“独占”する今季のJ2は、その象徴だ。勝てなければファン離れが進み、収入は減少。必要な戦力が確保できず、翌年も下位に沈む-という負のスパイラルが築かれつつある。
リーグは最大40クラブを想定するが、拡大路線が質の低下やファン離れを引き起こす危険性は大きい。鬼武チェアマンは少ない運営費でナビスコ杯を制した大分を例に「少しずつ積み上げて強くなることが重要」と説くが、新たな強豪誕生を期待させる材料は乏しい。
(引用終わり)
いくらJFLの強豪だったとしても、すぐにJ1に昇格できるほどJ2は甘くなくなってきている。Jリーグでも地域格差が生じているといわれているこの時代、将来的には赤字クラブの経済的援助制度の充実など、クラブの救済に関する制度を充実させる必要があるのではないか。
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Last updated
Feb 5, 2020 12:14:13 AM
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