その1の続きである。
3月23日(月)。夜行バスは名神高速を京都南ICで降り、京都駅八条口を目指す。しかしまだ朝6時前。カーテンは閉められているので外の様子をうかがい知ることはできなかった。
添乗員の方のアナウンスで、まもなく京都駅前に到着することを知る。そして6時頃、ほぼ定刻に京都駅八条口に着き、私は降りて荷物を受け取った。私のほかにここで降りたのは数名の乗客だった。夜行バスはこの後、大阪市内を目指して走行を続けて行った。
京都駅に到着し、とりあえず撮った写真である。南口は近鉄がメインである。
上には新幹線が停車しているが、これは回送列車だ。
現在の時刻は6時10分頃。当然、観光スポットが開いているはずがないし、駅前の人気も少ない。私は時間つぶしのために
京都駅の大階段へと足を伸ばすことにした。京都駅の駅舎はあまり知らないので、どんなものなのか、見てみたかったからだ。地下道を渡り、北口へ向かう。途中、地下鉄の改札を通るが、まだラッシュのピークでもないので月曜日なのにひっそりとしていた。
10分ほどかけて八条口(南口)から烏丸口(北口)に移動。
重いリュックサックを持ちながらの散歩なので肩と腕が疲れる。そして北口に着いた時に駅舎を見て思ったことは「でかいなあ・・・」の一言だった。
1997年に完成したこの駅ビルは古都の玄関口としては相応しくないように見える(県庁所在地の駅としては立派だが)。
東側にホテル・グランヴィア京都、西側に伊勢丹を据えているこの京都駅ビルは、'94年に平安京遷都1200周年記念事業の一環としても建設されたのだった。もちろん、前の駅舎が不便極まりないという理由もあったが。
私は烏丸口から西に向かい、伊勢丹側に向かう。「大階段」という案内表示に沿って歩く。初めて歩く道なので戸惑う。そして大階段と思われるところに着いた。しかし実際には大階段ではなかったが、階段を結構登ったところにある展望台みたいなものだった。
その時間帯には東側から朝日が差し込んでいて、肌寒かったが気持ちよくもあった。そして下にはJR京都線の321系、JR奈良線の103系などが見えた。
景色を一望した後、私は朝食をとることにする。しかしまだ朝6時40分。思いつくレストランといえばマクドナルドしかなかったので、そこで朝マックとすることにした。
しかし京都駅南口のマクドナルドは朝も結構混んでいた。春休みであるがゆえに、観光客が多かったせいだろうか。
朝マックを食べ終えた後、邪魔となる重いリュックをコインロッカーに預け、近鉄電車の乗り場に向かった。ここから奈良に向かうのだ。
近鉄京都駅の発車案内。
(続く)