2日以来となる更新となりました。更新が遅れてしまい、すみませんでした。
その4からの続きです。
今、注目の奈良県。来年は
藤原京から平城京に都が移転して1300周年という節目の年を迎える。それに、「せんとくん」「まんとくん」「なーむくん」というキャラも人気を博するようになり、一段と注目を浴びるようになった。
私は奈良市に'98年11月以来、11年ぶりにやってきた。
近鉄奈良駅に着いたのが朝8時40分頃。駅のコンビニで使い捨てカメラを買った後、地上に出る。バスターミナルの近くの高天交差点を南に曲がり、観光案内所へ。9時にオープンすると同時に中に入り、情報収集。係りの方が推薦してくれたところは春日大社だった。「やはり奈良県に行ったら春日大社に行かなきゃ!」ということだろうか。私としては他に興福寺、猿沢池にも寄りたい。
私は観光案内所から東に行き、猿沢池(さるさわのいけ)に向かった。真っ先にそこに行きたいと思ったのにはそれなりの理由がある。
猿沢池は一見すると五重塔が近くにある、普通の池だが、高校の古典の授業のとき、こんな伝説を聞いたことがある。宇治拾遺物語の中にある、猿沢池にまつわる伝説である。
ある日、むかっ腹の立った坊さんが、
何月何日何時に猿沢池から龍が昇る、という立札を立てた。そうしたら当日、人がわんさか集まってしまった。今更「うそだ」と云えなくなり、放っておいた。当然龍は昇らず、
それどころか大雨に打たれて、皆さんほうほうの体で帰ってしまったのだった。
こっけいな話というか、うそを信じた人に罰が当たったような伝説だった。
その後、興福寺の境内に行き、お参りをした。興福寺は、大化の改新の中心人物の1人である藤原鎌足と、その息子・藤原不比等を祭る寺で、
藤原氏とのゆかりが深い寺である。669年、天智天皇によって創建された。
興福寺の境内で見かけた鹿。奈良公園の鹿は天然記念物である。かわいい・・・。
シカと遊んだり、五重塔の高さに圧倒されたりするも、私は東に向かい、次の目的地である春日大社を目指した。
春日大社に続く参道。森に囲まれているので静かだったと記憶している。
まさに神様の森にふさわしい森ではないのかと一瞬思った。また、参道の周りの緑地には鹿の群れがいた。そこにいる鹿とも遊んだりした。
春日大社は710年、藤原不比等が藤原氏の氏神である鹿島神を春日の御蓋山に遷して祀り、春日神と称したのに始まるとされている。つまり、
都が藤原京から平城京に遷都されたのと同じ年に春日大社の歴史は始まった。大変、歴史のある神社である。また、藤原氏が建立した関係上、興福寺との関係も深い。
途中、鹿せんべいを買い、鹿に与えてみた。そしたらかなり人なつっこいのか、しつこくついて来る。「
これあげるから放っといて!」と思ったほどある意味で怖く感じた。
その後、鳥居と南門をくぐりご本殿に到着。ここで幣殿・舞殿において
家族の健康をテーマに祈った。また、
人形をかたどった紙に自分の名前と生年月日を記入してお払いをしてもらったりもした。これで、奈良に行った意味があることになった。
このほかにも春日大社の近くには、福の神12神といって縁結びにちなむ神社が12社あるのだが(若宮神社など)、そこには時間の都合上寄らないことにした。残念だ。
(続く)