近鉄特急から降りた後、私は京都駅の烏丸口(北口)に向かった。市バスの1日乗車券と路線図を買った後、乗り場にいるバスに乗り込んだ。
ほんとに適当に選んだという感じで、京都市内観光を兼ねようとしたのだ。
205系統:京都駅前→西ノ京円町
まずは市内循環バスに京都駅前から乗り込み、七条通りを西に進む。七条通りは初めて通る道だ。七条通りの西側は、西本願寺、梅小路公園、蒸気機関車博物館などがあることで有名だ。その後、205系統は西大路通りを北に向かう。私は西ノ京円町で下車し、丸太町通りを東に進むことにする。
93系統:西ノ京円町→堀川丸太町
多区間系統の93系統。
一日乗車券の場合、乗る前にバス入り口のカードリーダーに乗車券を通さなければならない。丸太町通りは官庁街として有名だ。京都府庁、京都地方裁判所、京都御所がこの丸太町通りに面している。
204系統:堀川丸太町→銀閣寺道
循環系統の204系統。訳あって堀川丸太町で乗り換え。このバスで銀閣寺道まで進む。
銀閣寺道のバス停から銀閣寺入り口まで徒歩10分ほどか。途中にあるのが哲学の道と呼ばれる散歩道で、桜のシーズンになると
桜が満開になる。
この日は3月23日。桜はまだ3分咲き。しかもこの日の京都は
肌寒かった。
私は哲学の道を通った後、参道を歩いて銀閣寺へと向かった。金閣寺は何度行ってみてもきれいなのだが、銀閣寺に参るのはこれが初めてだった。
銀閣寺。正式には
東山慈照寺といい、臨済宗の禅寺である。1482年、足利義政によって建立された。慈照とは義政の法号・慈照院に由来する。全国的に有名な銀閣の正式な名前は観音殿。
しかし銀閣寺の中のお知らせを聞いてガッカリした。というのも銀閣は工事中だったからである。下に写真を載せているが、
学校の教科書に載っている銀閣とは全く違う姿になってしまっている。
これは東求堂(とうぐどう)という、足利義政の持仏堂である。この建物から東山文化が生まれ、草庵茶室の源流・四畳半の間取りの始まりとされている、まさに由緒正しき建物だ。これも銀閣と同様、国宝に指定されている。
銀閣。正式には観音殿という。上記のように改装中だったのでガッカリした。
一通り銀閣を見た後、私は市バス(204系統)に乗り込んで北大路駅へと向かったのだった。
(続く)