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2009/09/13(日)21:25

民公連立は有権者への裏切り行為だ!

政治(307)

 先月30日の総選挙で歴史的惨敗を喫した公明党。1967年に衆議院に初進出したときに25議席を獲得したが、今回はそれをも下回って21議席だった。特に小選挙区候補(8人)は全滅。太田代表、北側幹事長、冬柴元国交大臣という党の重鎮が議席を失った。新進党時代から続いた公明王国が各地で崩壊した形だ。比例代表での得票数は4年前と比べて約93万票も減った。  これにより、太田代表と北側幹事長が引責辞任。代わって代表に就任したのが山口那津男政調会長(参院議員)だった。山口新代表は自民党と距離を置く姿勢を出すとみられている。実際、16日の首相指名選挙で投票用紙には「山口那津男」と書くそうだ。  総選挙期間中、公明党は与党として民主党を強く批判した。「党首2代に渡る不正献金疑惑」「財源が不明確」「民主党は無責任だ」など。機関紙・公明新聞はいつもこのような調子だった。ところが政権の座から転落した現在、その公明党が来年の参院選後に民主党と連立を組むという噂が出てきた。  大敗公明党はどこへいく 参院選後に民主と連立?(11日、J-CASTニュース)  公明党の山口那津男代表が民主党の鳩山由紀夫代表と会談し、政策が基本的に似ているとの認識から「民主党への協力はやぶさかではない」と語った。衆院選の大敗から自民党とは距離を置く、と見られ、2010年の参議院選の結果如何では「民主党と組み政権に返り咲く可能性もある」と予想する専門家もいる。  ■民主党と「基本的に政策は似ている」  山口代表は2009年9月9日に国会内で民主党の鳩山と会談し、政策次第では民主党の連立政権に協力するとの考えを示した。公明党は93年8月に発足した細川政権で連立与党入りしたが、そこで共に行動した議員が民主党に多いことを踏まえ、民主党と「基本的に政策は似ている」との認識で鳩山代表と一致。山口代表は「国民の理解があれば、協力はやぶさかではない」とした。   また、「自公政権」として10年支えた自民党との関係だが、山口代表は09年10月25日投開票の参院神奈川、静岡両選挙区の補選と、来年の参院選での選挙協力について、「今は白紙で考えている」とメディアに対し語っている。  こうしたことから、公明党は政権を失った自民党から離れ、今後は民主党との協力関係を築く道を選択したかのように見える。  民主党との連携について公明党広報部はJ-CASTニュースの取材に対し、現在は民主党がマニフェストで掲げた政策をどのように実行していくのかを見極める段階だ、とし、「我が党が目指してきた方向性の下で国民の皆さまから理解を得られるようなものであれば、協力することもやぶさかではありません」と回答。自民党との関係については、「今までの環境を前提にした協力関係ではなく、野党になったことを踏まえた関係を作って参りたいと考えております」としている。ただし、現在の最優先課題は党の再建であり、当面はそれに全力を挙げたいとしている。  ■民主党は社民党を切り公明党と連立?  これから公明党はどのような選択をするのだろうか。政治アナリストの伊藤惇夫さんは、まず、自民党との選挙協力は見直される、と見る。今回の衆院選で公明党は大敗したが、支持母体の創価学会票が減ったわけではなく、基盤は盤石。自民党から票が流れてこなかったことがそもそもの原因のため、協力のメリットは失われたという。  そして、来年の参議院選挙に向け、是々非々の関係を保ちながら、民主党との連携の道を探っていくだろう、とする。与党時代に味をしめた権力というものを手放したくないためだ。最大のポイントはやはり2010年の参議院選で、民主党が過半数を取れなかった場合、大きく連立が浮上する。伊藤さんはこう予想している。  「民主党は政権を安定させるため連立の組み替えを考えます。その場合、社民党が切られ、公明党が与党に返り咲く、こうしたことは充分にありえます」  (引用終わり)  総選挙後、公明党は「連立野党はない」と言った。実際に自民党との選挙協力の見直しの声があるほか、自民党によって上手くPRできなかった自分たちの政策を主張するチャンスと捉える声もある。確かにそのような声が出るのは不思議ではない。公明党にとって自公政権10年の間に大きな収穫があったのは確かだ。  しかしそれを差し置いて、民主党と連立を組むという噂を聞いたときは、公明党に対して一種の憤りを感じた。このように「自民党から民主党へ」のような、軽々とした公明党の態度、不誠実さに、私は大いに不満がある。新政権でも公明党の政策に近い法案には賛成することもあり得るとのことだ(是々非々で判断するのは悪いことだとは思わないが)。  では今までの民主党に対する敵対姿勢は何だったのか?先月の総選挙で公明党は「自公政権の継続」を最大目標として戦った。一方の民主党は「政権交代」。もし将来この2党が連立を組んだら、有権者にどう説明するのだろうか。重大な裏切り行為以外の何ものでもない。  16日からの特別国会から、公明党にとっての正念場が始まる。

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