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ニシケン3342

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Aug 16, 2010
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カテゴリ:政治
 参院選で民主党が大敗して早くも1ヶ月が経過した。そんな中、6月の代表選挙で当選した菅首相(代表)の再選が問われる民主党代表選挙が来月14日に実施される。8年ぶりとなる党員参加型の代表選挙となることを期待している(2008年7月24日の日記)。
 今日の朝日新聞の社説が興味深かったので紹介したい。


 党首選のあり方―政権交代時代にあわない(16日、朝日新聞社説)

 民主党の代表選が9月に行われる。目前に迫ってくる前に、党首の選び方のそもそも論を考えておきたい。

 今回の民主党代表選になにか釈然としない思いを抱く人も少なくないと思う。疑問は大きく二つあるだろう。
 仮に菅直人首相が敗れれば、新代表が首相になる。毎年のように首相が代わったあげく、今度は3カ月でお払い箱か。こんなに短命政権続きで日本は大丈夫か。それが、疑問の第一だ。
 次に、菅氏は先の参院選で自民党に敗北しても首相を辞めなかったのに、なぜ一政党内の手続きにすぎない投票の結果次第で首相を辞めなければならないのか。それが第二の疑問だ。


 むろん9月の代表選は公明正大にやってもらおう。それとは切り離して、今後の党首選のあるべき姿を今から議論しておくことは有益だと考える。
 日本の首相は大変である。政権を維持するのに乗り越えなければならないハードルが実に多い。政権選択がかかる総選挙、中間評価としての参院選、それに加えて党首選も、だ。どれも、しくじったら退陣に追い込まれかねない正念場である。
 永田町の抗争局面である「政局」がほとんど毎年のように首相を脅かす。これでは内政外交の重要課題に腰を据えて取り組むどころではない。
 代表選をにらんで党内を刺激しないよう気を使い、精彩を欠く菅首相の現状はその象徴だろう。
 ハードルの多さが政権を弱体にし、ひいては短命政権の連続にもつながる。日本政治が急いで解決しなければならない宿題である。

 自民党の一党支配が盤石だった頃、首相は党総裁選で事実上、決まった。総選挙を通じた政権交代など想像できない時代だったから、それが通った。
 いまは、有権者が総選挙を通じて新しい首相を直接指名し、政権交代を起こしうる時代になった。
 総選挙よりも党内手続きを優先し、党の都合で首相を交代させる従来のやり方は正当性を失ったといっていい。
 有権者が「自分たちで選んだ」という意識を持てない首相は、最初から基礎体力を奪われているに等しい。
 小泉内閣後、総選挙を経ずに生まれた安倍、福田、麻生各内閣の発足時の内閣支持率は63、53、48%と、たらい回しの度に低下。昨年の総選挙で生まれた鳩山内閣は71%、菅内閣60%だ。

 改革の方向ははっきりしている。
 現状では党首の任期は総選挙の時期と無関係に決められているが、これを見直すことである。
 民間有識者らがつくる「21世紀臨調」は、党首の任期を総選挙のサイクルと一致させるよう提言している。首相候補である党首は、原則として次の総選挙の前に選挙する。
 現実的なアイデアだろう。
 (引用終わり)

 この社説を読んでみたら、そもそも小泉さんが2006年9月にわざわざ首相を退任する必要があったのかどうか、と疑り深くなった(2006年9月25日の日記)。日本は中国、北朝鮮のような一党独裁国家ではないので、自民党総裁(に限らず、与党党首)を退任したからといって自動的に首相を辞任する必要性はないからである。ただし、議院内閣制の国のほとんどでは、首相=与党党首であることが前提となっているが。自民党総裁の任期は3年間、民主党代表の任期は2年間である。しかも自民党の場合、総裁選挙で3選を果たした人はいない。かつて長期政権を保っていた中曽根元首相も自民党内の手続きの関係上、首相6年目の1987年に退任・内閣総辞職した(特例で総裁3期目を認められた)。

 議院内閣制の欠点として「首相が議会、党内における多数派工作のためにエネルギーを費やしてしまう」という点が挙げられる。特に連立政権を前提としているならばなおさらだ。また、先日も菅首相が発表した韓国政府に対する談話、靖国神社不参拝宣言に民主党内の保守系議員が反発し、党内に勉強会が発足した。これも菅首相の代表選挙での再選阻止に向けた動きとも捉えられる。朝日新聞の社説が取り上げているように、党内の権力争いにも気を使わなければならない首相。これでは国政の重大問題に対処するほどの精神面の余裕が持てないのではないか。


 いっそのこと、党首選挙にあたっては総理・党首分離(自民党で言えば総総分離)を原則とするのはどうだろうか。首相が党本部からの指示や党内の権力争いに一切悩まされることなく、国政の重大問題に対処できるようにするためである。

 しかし民主党の党則によると、外国人も党員になることができるとのこと(公明党も同様である)。そうしたら、外国人が与党の党首選挙に参加することの是非が問われるのは必至である。





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Last updated  Aug 17, 2010 05:07:03 PM
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