オリックスファンである私ですら認めたくない結果だ。
今年度のパ・リーグのプレーオフ(クライマックスシリーズ)は、3位ロッテが、2位西武、そしてリーグ優勝チームのソフトバンクを破り、日本シリーズ出場権を獲得した。これは2007年の中日に続き、日本シリーズの権威を否定する暴挙といわざるを得ない!
そもそも日本シリーズとは、セ・リーグ優勝チームとパ・リーグ優勝チームが戦う場だったはずである。2006年までのパ・リーグのプレーオフにおいては、リーグ優勝=プレーオフ優勝チームだった。レギュラーシーズン136試合というのはプレーオフ出場チームを決めるための予選に過ぎなかった。だから2004年、2005年のホークスは「予選1位にはなったが、優勝できなかった」と私は解釈している。F1レースでも必ずしも予選1位(ポールポジション)のドライバーが優勝するとは限らないからだ。
しかし現在のプレーオフ(クライマックスシリーズ)のシステムは、リーグ優勝=レギュラーシーズン1位チームとなったため、日本シリーズ出場チーム=リーグ優勝チームという前提が崩れたのだ。
この前提が最初に崩れたのが2007年の中日だった。この年、セ・リーグ優勝チームは巨人。しかしプレーオフで2位の中日が巨人を破った結果、日本シリーズ出場権を獲得、中日はそのまま日本一となった。当時は「リーグ優勝しなかったチームが日本一になるのは初めて」と表現した新聞もあったが、いかにも不自然だった。なんせ、セ・リーグに2つの「優勝チーム」がいたからである。
今年のプレーオフでは、リーグ優勝したソフトバンクに1勝のアドバンテージが与えられ、第2ステージ全てが福岡ドームでの開催だった。地の利ではすべてがソフトバンクに有利に立っていた。しかし6戦通してみてみると、リーグ優勝に貢献した打線や投手陣が全く機能せず、勝利の方程式が崩壊していた。2004年以降、ホークスは短期決戦に弱いというイメージが定着してしまった。ホークスは、今回も「正真正銘のリーグチャンピオンではない」と言われたのと同じだ。
逆に考えて見れば、ロッテは最初から1敗のディスアドバンテージ、全試合アウェー、そのような不利な環境で相手のアドバンテージを消して日本シリーズ出場を果たしたことは、まさに脱帽である。
私はオリックスファンであるが、3位チーム・ロッテの日本シリーズ出場は絶対に認めない!今後の展開によっては、金輪際日本シリーズを見ない!ということもあり得る。
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Last updated
Oct 19, 2010 09:45:38 PM
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