昨年12月、鳴り物入りで現役復帰が発表されたミハエル・シューマッハー(
昨年12月24日の日記)。これまで積み重ねてきたチャンピオン7回、優勝91回、ポールポジション68回。アラン・プロスト引退、アイルトン・セナ亡き後のF1をリードし続けてきたのは周知の事実だ。
昨年度にコンストラクターズチャンピオンを獲得したブラウンGPを引き継いだメルセデスGPからの参戦もあいまって、シーズン開幕前にはチャンピオン経験者4人による熾烈な争いを期待する人も多かったようだ。しかしいざシーズンが始まってみると、3年間のブランクは大きかったのか、
優勝どころか一度も表彰台に登れずに終わった。シーズンフル参戦して優勝できなかった、あるいは表彰台に立てなかったのは彼自身初である。彼がF1から離れている間にレギュレーションが大幅に変更されていた、41歳での再チャレンジなど様々な要素があるとはいえ、
非常に期待外れなシーズンだった。
チームメイトのニコ・ロズベルグとの対戦成績を比較しても、予選で4勝15敗。決勝レースで5勝14敗と惨敗した。25歳のロズベルグが3回表彰台に登るなどしてポイントを稼いでいったのに対し、シューマッハーは下位でのゴールが目立った(9位以下でのゴールが10回)。何よりも私は、今年のシューマッハーを象徴するシーンとして、中国GPでマッサ、新人ペトロフといった中堅・若手ドライバーに次々と抜かれたことが一番印象に残っている。
この1年を通して戦ってみて、あなたの力量は分かった。MGPW01という戦闘力がそこそこあるマシンをもってしても、自分の老いには勝てないことを自覚すべきだ。
私の希望としては、再び現役を引退して、力のある中堅・若手ドライバーにシートを譲るべきだ。