心配なニュースが入ってきたのは6日だった。同日、ロバート・クビサ(ルノー)がイタリアでのラリーレース中に大事故をおこし、緊急手術を受けた。車にはガードレールが複雑に食い込んでいたことから、すごい大事故だなあ、と再現CG映像を見て思った。7時間にも及んだ手術は無事は成功したものの、クビサは右手、腕、脚を骨折しており、今シーズン中のF1復帰は絶望となった。
2007年6月のカナダGPでクビサはレース中に大事故を起こしたが、足に軽いケガを負っただけで済み、次戦のアメリカGPを欠場しただけで現場復帰した。しかし今回の事故は4年前のとは程度が全く違う。腕、脚を骨折していてはレーサー人生に大きな影響が出るのは不可避だ。
クビサのすごさは私もレース映像を見ていて、感じている。2006年はシーズン途中でのF1デビューだったにも関わらず、デビュー数戦目で表彰台に登ったことが印象に残っている。
今回のクビサと同様の境遇に遭ったドライバーの一人に、アレッサンドロ・ナンニーニ(Alessandro Nannini)がいる。彼は1980年代後半に活躍したドライバーで、入賞の常連だった。1989年日本GPでは2位でゴールしたものの、1位でゴールしたセナが失格となったために繰上げで優勝した(これが彼にとって唯一のF1レース優勝)。しかし1990年の日本GP直前にヘリコプター事故に遭い、命は取り留めたものの、右腕(正確には右肘と手首の間)を切断する重傷を負った。これにより、F1引退を余儀なくされた。
クビサもナンニーニと同じようにそのまま引退してしまうのか・・・。非常に心配である。快復を願っています。
これにより、ルノーは昨年に引き続き、クビサをエースドライバーとして計画を練っていたことから、根本的な計画の練り直しを迫られた。代役候補として、ブルーノ・セナ、ビタントニオ・リウッツィ、ニック・ハイドフェルドの3人が挙がっている。チーム代表は「補欠ドライバーが実戦に出る際には、ブルーノ・セナが優先される」旨のコメントを出していたが、クビサの実力と釣り合うドライバーが要求されることから、たぶんハイドフェルドが起用されるのではないのだろうか。いずれにせよ、来月13日の開幕まで残された時間は少ない。
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Last updated
Feb 11, 2011 05:17:58 PM
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