東日本大震災を受けて、セ・パ両リーグの緊急理事会が開かれたが、パ・リーグは開幕日を4月12日に延期した。しかしセ・リーグは予定通り25日に開幕することを決めた。
多くの人々に夢と希望を与えるというのがプロスポーツ選手の仕事だと私は思う。9・11テロではメジャーリーグがわずか数日で公式戦を再開させたことを引き出し、セ・リーグは予定通りの開幕を主張した。さらに、パ・リーグには被災地・仙台を本拠地とする楽天が所属しているので開幕延期はやむを得ないが、セ・リーグには全く影響はないという理屈だろう。
関東地方で計画停電があるほどの非常事態に、なにのんきにナイターの試合をやるのか!全く意味が分からん。私を含め多くの人が必要のない電気を消す形で協力しているのに、莫大な電力を消費するドームでの開催というのは筋が通らない!
このセ・リーグの決定に行政からも疑問の声が出ている。
プロ野球:ナイター実施に苦言…高木文科相(18日、毎日新聞)
高木義明文部科学相は18日の閣議後会見で、日本プロ野球組織(NPB)がセ・リーグの開幕を25日に決定したことに対し、「それぞれの判断に委ねる話だが、この状況の中でのナイター実施に国民の理解が得られるか難しい」と述べ、ナイター自粛などの措置を取る必要があるとの見解を示した。
NPBは17日、パ・リーグの開幕予定日を25日から4月12日に延期、セ・リーグは予定通り開催すると発表。加藤良三コミッショナーは「苦しい時にこそ、必死にプレーする姿を見せることが我々の責務」と説明した。
高木文科相は「被災地の停電や首都圏での計画停電で国民が苦しんでいる一方で、あかあかとナイターを行うことに違和感があるのは当然」と述べた。
(引用終わり)
ナイター開幕に石原氏が苦言「やるなら…」(18日、産経新聞)
東京都の石原慎太郎知事は18日の定例会見で、日本プロ野球組織(NPB)がセ・リーグの開幕を25日と決め、ナイターでの試合となることについて、「節電で困っている人もおり、電気つけて応援でもない。やるなら日中にやるべきだ」と、ナイターでの開催に苦言を呈した。
NPBはパ・リーグの開幕を今月25日から4月12日に延期し、セ・リーグは予定通り開催するとしている。これについて、石原知事は「(開幕の可否は)野球の当事者が決めることだが、難しい選択。野球人として、いろんなことを考えざるを得ないでしょう」と述べた。
また、セ・リーグがナイターで開幕することについて「東京ドームに限らず、他の球場でも『節電、節電』といわれて困る人は困っているのに、とうとうと電気つけてピーヒャラ、ピーヒャラやって手をたたいて応援でもないだろう。やるならやっぱり日中にやるべきだと思う」と苦言を述べた。
(引用終わり)
さらに選手会や上原浩治(ボルティモア・オリオールズ)からも疑問の声が出ている。
私の考えとしては、セ・リーグも開幕を延期すべきだ!それもパ・リーグと同日の4月12日開幕で。クライマックスシリーズという合同プレーオフがあることや、日本シリーズでの公平性の問題もある以上、できるだけ日程を合わせるのが合理的だと思うから。
結局、これでセ・リーグの人気低迷に拍車がかかるかも。
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Last updated
Mar 18, 2011 09:04:05 PM
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