2月末に中止が決まったバーレーンGPだが(
2月23日の日記)、
先日のFIA評議会の結果、10月30日に開催されることが決まった。これによりシーズンのスケジュールにも変更が生じた。10月30日にはインドGPが開催予定だったが、それが最終戦(12月11日決勝)に移動となった。これにより
48年ぶりとなる12月のF1グランプリ開催が実現した(1963年南アフリカGP以来)。
だが、復活が決まってもバーレーンGP開催にはまだ疑問が残っている。
反政府デモの原因となったのは王族による強権的支配だとされている。2~3月に大きな騒乱があったのに10月末になっても混乱は収まっていないかもしれない。この状況でF1レースを無事に開催できるとは思えない。
また、『F1速報・バーレーンGP中止特集号』を読み返してみたが、
これまでのバーレーンGPは、バーレーンの大多数の国民のためのF1レースではない、金持ちの道楽なのかもしれないという思いは消えてない。政治的騒乱が続く国で国際的スポーツイベントをやっても、気持がすっきりしないままだ。
ついでに2012年度のF1レース暫定カレンダーが発表された。過去最多となる21戦(3月11日開幕、11月25日閉幕)。
はっきり言って異常だ。年間16~17戦で十分だと思う。ひたすら多いだけだとドライバーや関係者が疲れると思う。
7日追記。ウェーバーがバーレーンGP復活に大きな疑問を持っているようだ。デモ隊と治安部隊との衝突が続いていることや、看護師や弁護士が不当に逮捕されていることなど、バーレーンで人権抑圧の状態が続いているのが原因だ。
F1=レッドブルのウェバー、バーレーンGP実現には懐疑的(5日、ロイター通信)
自動車レースF1のマーク・ウェバー(オーストラリア、レッドブル・ルノー)は、開催が決定したバーレーン・グランプリ(GP)について、同GPの実現は懐疑的との見方を示した。
ウェバーは自身のウェブサイトで
「開催は決まったが、バーレーンGPが今年実現したら大きな驚きだ」とコメント。また、F1は年内の開催を目指して判断を延期するのではなく、「毅然(きぜん)とした態度で人権問題などに対する明確なメッセージを示すべきだった」とも述べている。
バーレーンGPは今季開幕戦として3月13日に予定されていたが、反政府デモの影響で中止に。しかし国際自動車連盟(FIA)は3日、同GPを10月30日に開催することを決定した。
(引用終わり)
また、来シーズンの暫定カレンダーについてだが、21戦ではなく20戦になる可能性が浮上している。トルコGPが今年をもって打ち切られる可能性が高くなっているからだ。