昨日、びっくりするようなF1未確認情報を聞いた。財政難に悩むヒスパニア・レーシングを野村證券が約28億円で買収するという噂だ。早ければ4日にも正式発表があるという話をネットで聞いたが、野村證券のホームページに行ってもそんなニュースリリースはなかった。
この噂に関して今日、Formula Webで
こんなニュースが掲載された。
ヒスパニア、財務基盤を安定化(Formula Web)
ヒスパニア・レーシングはリリースを発表し、チーム株式の一部をスペインの投資家グループ「テサン・キャピタル」に売却をしたことを明らかにした。
チームは株式売却の規模を明らかにしていないが、H・カラバンテ会長が所有する株式の大半が売却されたとみられている。チームは今回の株式売却を機に財政を安定させ、今後のF1活動に十分な資金を確保する狙いがある。
なお、
テサン・キャピタルは日本の野村證券グループが設立に関与しており、一部では『野村證券がF1に乗り出す』との憶測が流れた。しかし、野村證券はこの噂を完全否定している。
(引用終わり)
どうやら発信者の勘違いだったようだ。テサン・キャピタル(Thesan Capital)の設立・運営に野村證券が関与していることから、話が縮んで野村證券がF1チーム買収という未確認情報になったのだろう。
だがこのニュースを聞いてなんとなく懐かしさを感じた。バブル期、多くの日本企業がF1チームに出資し、フットワーク(アロウズ)、レイトンハウス(マーチ)のようにタイトルスポンサーになった企業もいた。例えば1990年代前半のウィリアムズではキャノンがスポンサーになってたし、ロータスでは日立グループや塩野義製薬などがそれぞれのチームのメインスポンサーを務めていた。
’90年代半ばになってジャパンマネーはF1から急激に去っていったが、その「黄金期のようなF1ブームよ、もう一度!」という気持ちになんとなくなった。