2008年12月に突如F1撤退を表明したホンダが(
2008年12月5日の日記)、2015年シーズンからのF1復帰を正式に発表した。エンジン部門のみの参戦で、4度目のF1挑戦となる。パートナーとなるのは
マクラーレン。かつて
アイルトン・セナ、アラン・プロストの最強コンビで黄金時代を作った組み合わせが甦ることになった。
ホンダ:F1復帰を正式発表 マクラーレンにエンジン提供(16日、毎日新聞)
ホンダは16日、自動車レースの最高峰、フォーミュラワン(F1)に2015年から復帰すると正式に発表した。08年の撤退以来、7年ぶり4度目の挑戦。以前もパートナーを組んだマクラーレン(英国)にエンジンを供給、過去に通算44勝をあげた「マクラーレン・ホンダ」が復活する。
「若い技術者が自らの技術を世界で試し磨く場が必要だ」。東京都内の本社で記者会見した伊東孝紳社長は、F1復帰の狙いをこう力説した。
F1では14年からエンジン規定が変更され、現在の排気量2400ccからターボチャージャー付き1600ccになる。さらにブレーキをかけて減速する際のエネルギーを再利用するハイブリッド車に似た技術も導入。より市販車に近い環境重視のエンジンが積まれることになり、小型車重視へとかじを切ったホンダの新戦略にも沿う。伊東社長は「F1とホンダの方向性が合致した」と復帰を決断した。
F1を通じて技術開発を進めることで、若手エンジニアの育成にもつなげ、ひいては市販車にも反映させたい考えだ。F1に参戦することでブランド力アップを図り、欧州市場や拡大する新興国市場でのシェア獲得も狙う。
ホンダは1964年にF1に初参戦し、参戦と撤退を繰り返してきた。2回目の参戦となった83〜92年にはマクラーレンやウィリアムズ(英国)と組んで6年連続で優勝するなど圧倒的な成績を収め、「技術のホンダ」を世界中に印象づけた。ただ、00〜08年の第3期はわずか1勝しかあげられず、「(車体やチーム運営など)全体をマネジメントするのが大変」(伊東社長)だったという。
ホンダは08年のリーマン・ショックで業績が悪化。F1参戦には年間数百億円の経費がかかるため、負担に耐えられないと撤退した経緯がある。今回の復帰は主力の北米市場が好調で業績が回復してきた効果が大きい。
ただ、社内では「コスト面などから慎重意見もあった」(ホンダ関係者)という。業績が回復してきたとはいえ、コスト負担に見合う活躍や目に見える市場への効果がなければ撤退論が再燃しかねない。伊東社長は「これからのF1は技術を磨くのに最適の場。勝つことを強く意識している」と説明。15年に復活させる予定のスポーツカー「NSX」などにF1の経験を生かしたい考えで、「技術のホンダ」の真価が改めて問われることになりそうだ。【松倉佑輔】
(引用終わり)
前回の第3期ホンダは無理をしすぎていたのではないかと思う。不景気やデフレという状況の中での参戦、BAR、ジョーダンという中堅チームとタッグを組んで参戦していたので、優勝どころか表彰台を狙うのもおぼつかない状態だった。正直、
F1参戦に向けての大義名分があやふやだったのではないか。ホンダはルノーのようになるのか、それともプジョー(2000年限りでF1撤退)のようになるのか・・・。