2013年12月27日、午後2時。まともな昼食を取る時間もないまま、私は天文館方面へ路面電車で移動することにした。
ここは市立病院前の電停前だ。
センターポール方式の電柱が趣を感じる。
黄色と濃緑のツートンカラーが渋い味を出している電車。この電車は2100形(1989年デビュー)。割と新しめなのに塗装のせいで何となく古臭さを感じてしまって、もったいない気がする。
奄美大島信用金庫・鹿児島支店。鹿児島県は多くの離島を抱えているので奄美大島拠点の信金があって当然なのだが、
「離島からはるばるやってきた」というイメージが湧いてしまう。しかし、幟に掲げられているローンの名前は「ティダローン」。「ティダ」とは沖縄弁で「太陽」の意味だ。
14:13、この1系統の鹿児島駅行き電車に乗る。この500形は1955年デビューの古豪で、上下2か所に前照灯があるのが特徴だ。
車内は座席がほぼ全て埋まっていて、のんびととした雰囲気が漂っていた。これが路面電車のいいところかもしれない。
運賃は160円(全区間均一)。市電・市営バス共通一日乗車券は大人600円。
高見馬場の交差点を右に曲がって、鹿児島最大の繁華街・天文館に到着。
ここで一旦下車して、しばらく電車を撮影していった。
1000形(ユートラム)。2002年デビューの超低床路面電車。国産の超低床車を導入したのはこの鹿児島市電が初めてだ。3車体連接構造となっている。
写真の1014号はイオンモールの広告電車だった。
続いて、同じく鹿児島駅前行き。
市立病院前で見かけた2100形のもう一両だ。
反対方向には、
7000形(ユートラム2)が到着。1000形の後輩となる超低床車として2007年にデビューした。流線形の先頭車が特徴であり、
5車体連接であり、とにかく長い。
再び鹿児島駅前行き方向。
600形に乗って、桜島行きフェリーターミナル方面に向かう。
朝日通り電停で下車し、国道58号線を東へ向かう。
途中には、
五代友厚の銅像があった。彼も
「薩摩スチューデント」の一人で、薩摩藩の命令でイギリス留学した後に海軍に従事。長崎に日本初のドックを建設したという。
明治維新以後は大阪で実業家に転身し、商都・大阪の礎を築いたとのこと。
おまけ。フェリーターミナル前にて。
「官より民です」頑張ります!
鹿児島市営交通に押され気味?な鹿児島交通の自己主張に少し和んだのだった。
(その5)に続く。