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私はこの日、職場でとある一言をつぶやいた結果、とんでもない大騒動に巻き込まれました。
私「俺が女だったらなぁ・・・」 同僚の先生(年下の女性)が興味津々でした。さらに副塾長からも「その続きの言葉が聞きたい」と言われ、しまいには「今言わなければ飲み会でみんなに話してもらう」とまで言われました。 私は副塾長の、たまに冗談半分のふざけたやりとりが好きになれないのです。 では、そもそもどうして上記の発言をしたのか。 きっかけは、ある新入会の生徒について私と副塾長が深刻な話をしていたことでした。中学受験を目指す彼は模試に先立って志望校の名前を書きました。志望校としてあげた神奈川県の某有名私立中学には・・・合格ラインに遠く及ばずでした。 私「女の子なら6年生から中学生にかけての時期はかなり伸びますからね」 という趣旨の発言をした後に、 私「俺が女だったらなぁ・・・」 と発してしまったのです。 ではその背景を、この場を借りて説明します。飲み会で一部始終話すのは面倒くさいので、文章にしてまとめることにしました。 私は高校生時代、「来世は女の子に生まれ変わりたい」と本気で思っていました。 最大の理由は、表面的には「女の子らしいこと」を精一杯楽しむため、でした。ではその「女の子らしさ」とはいったい何かというと・・・、 女児向けアニメを見ること。 「実にくだらない。しょーもない」と思った人は笑っても構いません。 私が高校(当時・男子校)に入学した2002年のことでした。実家はケーブルテレビと契約していて、多彩な海外のテレビ番組が見放題という環境にありました。その中に、カートゥーンネットワーク(アニメ専門チャンネル)があります。私もちょくちょく見ていたのですが、ある時期を境にして急激にハマった作品がありました。 「パワーパフガールズ」(PPG) このブログでも何度か登場していますが、主人公3人組の活躍が実におもしろかったです。時には平日に無理矢理時間を作って視聴するほどの大ファンになりました。ですが、主人公3人組は幼稚園児という設定。しかもこの作品は、女の子をメインターゲットとするものでした。実際、2003年に家族旅行でオランダに行った際には、PPGのキャラTシャツを着た女の子(7歳くらい?)を見かけました。また、高校からの帰り道に電車に乗った際に見かけた女子高生がかばんにつけたストラップにPPGのものがありました。 私は、自分がPPGの大ファンであることを絶対に知られてはならない秘密として1年以上守ってきました。いい年した男子高校生が女児向けアニメにはまっているなんて情けない。そんな後ろめたさがある中で、私は男として感じたのです。 「いいなぁ、女の子は・・・。趣味の面で何もかも自由にやれることができる・・・」 世の中の女性に降りかかる社会的困難や不条理な現実を一切無視し、自分の趣味をもっと楽しみたいという我欲から「女の子に生まれ変わりたい!」と思った次第なのです。 昨年、高校で仕事をしていてもそうですが、女子高生でも「ラブライブ!」や初音ミクにはまったり、アンパンマンのグッズを集めている子が現にいるのです。 ほかにも鉄道、野球、F1、城郭などなど・・・、男だったら趣味に一種の制約があるかもしれないけど女の人ならば趣味の分野に制約なんて一切無い!と考えたことがありました。 もっと極端に言えば「女の子なのに仮面ライダーを見ているのはアリだと思う」と思ったこともあります。 ですが私はシンプルな物事を難しく考えすぎる傾向があるらしく、当時、PPGファンが集う「パワーパフファクトリー」というサイトの掲示板では 「そんなに難しく考えなくていいと思うよ」 という趣旨のアドバイスをもらったことが多かったです。 2002年10月にPPGにハマってから、最終的にクラスメイトにバレたのが2004年2月のことでした。「みせびらかしたい」という自分の欲望に負けた結果です。バレた時の悔しさは今でも忘れられません。帰り道に号泣しながら駅に行ったこともありましたし、死にたいと本気で思ったこともありました。 男子校は「女子の視線を気にせず、自分の趣味に熱中できる」という評判を聞きます。ですが、この女児向けアニメを見るという「恥ずかしい」趣味は女の子に生まれ変わってこそ、堂々とできる!・・・と思っていた当時の自分がいました。 また、私のいとこは大阪の某有名私大の付属中学に通っています。結果論として彼女はその学校に進学できたのですが、私は「いいなぁ、いとこの○○ちゃんはいいなぁ。頭が良くて将来安泰で」と心の中で思っていました。 しかし祖母から見て彼女は、次女の娘。一人っ子。東京に引っ越した長女夫婦と息子2人に代わって、関西での一族の未来を1人で背負わされる過酷な未来が待っていることになります。しかも、女性は男性と比べて社会的にかなり厳しい立場にあるのではと学んできました。就職活動でも結婚や出産を機に退職するんじゃないかと警戒されるがために人生観やキャリアデザインについて多く質問されるらしいです。会社に就職できたとしても「形式的には男女平等」と言われても給料に差があるらしいし・・・。根は深いです。いくら安倍政権が「女性の力の活用」をスローガンにあげていたとしても、世間ではセクハラ、マタハラなど女性を取り巻く環境は未だに厳しいものです。現に、受験でも同様です。早稲田、慶応の付属学校で女子校は慶応女子しかないのです。 そこで私は2年前になんとなくですが悟ったのです。 広い世の中、男子高校生やおっさんでもプリキュアにハマっている人が大勢います(その証拠。「気まぐれな中央線民」)。先日、駅近くのゲームセンターに入ってみたら、夜10時過ぎに「アイカツ!」やら「プリパラ」のゲームを楽しんでいるおっさん、お姉さんを見かけました。 そのまま、男でも良いかもしれない、と。 私は、時には安藤寿来や神崎蘭子のような中二病キャラを演じ、綾崎ハヤテや園田海未のように真面目に仕事をし、時には櫛川鳩子みたいに(昨年11月30日の日記参照)自分の想いをぶつけてみたいのです! これまで私は、 身体は女、頭脳は男 のような女に生まれ変わりたいと思っていました。 大げんかした次の日にはケロッとしていて、ゲームセンターで友達と遊ぶ時には無口で真剣に取り組み、どうでもいいことを何時間も熱く語ったり、恋愛相談はしないでコソコソとやったり、兄弟姉妹とのコミュニケーションは最低限のことしかしない・・・。枚挙にいとまがありません。 たとえ女に生まれたとしても、男のような人づきあいの仕方をするつもりです。子供時代からの趣味に熱中し、周囲を呆れさせるくらい熱い女になってみたいのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 26, 2015 04:23:33 AM
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