私は2009年春に、大学の卒業旅行として四国を旅しました。その際には、
徳島、香川、愛媛の3県を周り、松山→岡山→東京というルートで帰京しました。詳しくは「
私の大学卒業旅行for関西・四国」の各記事をご参照ください。
そのため、高知県は四国で唯一行ったことのない県で、チャンスを伺っていました。
4月上旬、私は当初、新横浜から新幹線を乗り継いで熊本に行き、九州の西半分を旅行しようと考えていました。九州新幹線の時刻表や運賃を調べたり、お小遣いのやりくりを考えたりしている時でした。
ところが・・・。
4月14日 熊本市で震度6強、益城町で震度7
私「・・・マジかよ」
熊本地震が起こりました。熊本城の瓦は崩れ、阿蘇大橋が崩落するなど事態は極めて深刻。ロアッソ熊本は1か月間の活動休止を余儀なくされました。震度6強、震度7と強い揺れが続く中で、「この状態で熊本に出かけるのは危険だ」と考え、楽しみにしていた九州遠征は延期することにしました。
そこで代わりに浮上した計画がこちら。
私「・・・そういえば四国で高知だけまだ行っていなかったな。四国完全制覇の旅といこうか!」
熊本行きの計画に埋もれがちだった高知行きの計画が再び具体化し、正式に決まりました。
早速深夜バスの切符を購入したのが4月18日のことでした。その後、風邪をこじらせながらも仕事をこなし、いよいよ出発当日を迎えました。
-0日目(2016年5月1日、日曜日)-
17時、出発直前のこと。
![IMG_20160501_175535.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/43414ec38bbe426523fa6403f5fa5fe106f0efcc.33.2.2.2.jpg?thum=53)
持ち物チェック。気軽に一人旅することになると、私の所持品はこうなりました。
![IMG_20160501_175715.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/8b35631a69adfa7e1fac5a308f32d9d594d64dcf.33.2.2.2.jpg?thum=53)
筆箱、手帳、ルーズリーフ、下敷き、クリアファイル、メガネケース、折り畳み傘、替えのシャツ、絆創膏、充電器、イヤホン、Suica、深夜バスのチケット。
さらに出発直前、ブックオフで
佐伯泰英「密命~見参!寒月霞斬り~」を買いました。スマホをいじる代わりに、これを車内で適当に読んで暇を潰すことにします。
以上、
14点がショルダートートの中に入っています。
新宿駅西口 20:20発 ブルーメッツ号 高知行き(2号車)
今回乗るバスは、小田急シティバスによる
ブルーメッツ号。1号車はバスタ新宿から出発しますが、2号車(続行車)は新宿駅西口35番のりばから出発です。
高知駅まで約11時間の旅。これも
スサノオ号(東京~出雲)に負けず劣らずの長距離夜行バスになります。
![IMG_20160501_220234.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/fc27bf59b24ef2ac069f7c6c5526afe12b58f0d2.33.2.2.2.jpg?thum=53)
足柄サービスエリアで休憩後、出発。車内は完全消灯。
例によって、全く寝付けませんでした。目を休めることに必死でした。
-1日目(5月2日、月曜日)-
![IMG_20160502_053644.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/e47f71778c78a4f25c9955e2ed8f0bcbf9ee7aa9.33.2.2.2.jpg?thum=53)
午前5時30分。夜が明けて、徳島道の吉野川サービスエリア(徳島県東みよし町)で2度目の休憩。私もパンとコーヒーで腹ごしらえをしました。
バスはその後、徳島道→川之江東JCT→高知道というルートを通り、南国ICで高速を降りました。
それにしても・・・、
四国はとにかく山がちであることを意識させるようなルートでした。高知自動車道はトンネルが多く、しかも一つ一つが長い(
途中、四国山地=中央構造線を横断するため)。これでは高知県が「陸の孤島」と呼ばれることに納得するのもうなずけてしまいます。
しかも余談ですが、徳島県は徳島道が開通した1994年3月まで(日本道路公団が管理する)高速道路がなかったそうです(※注)。山がちで技術が未熟だったから、人口が少ない「地方」の県だからこそ、平成の世まで高速道路がない県があったんだと考えています。
(※注)・・・神戸淡路鳴門自動車道など本州と四国を結ぶ高速道路は、本州四国連絡高速道路(株)が管理しています。
そんなこんなで、7時10分、高知市の交通の要衝・はりまや橋に到着。
ここから高知県の旅が本格的に始まります。
(
その2に続く)