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福岡、そして九州では得てして都市鉄道があまり発達していません。逆に首都圏や京阪神地区でJRや大手私鉄、地下鉄が発達し過ぎているといっても過言ではありません。
　では九州ではどんな交通手段が好まれているかというと、バス。路線バス、高速バスのいずれもです。特に地方と呼ばれる県では、県庁所在地のJRの駅（県の中心駅）が市の中心街から遠く離れていることが多いです（熊本駅、鹿児島中央駅など）。これに対してバスは市の中心部へ容易にアクセスできます。そのうえ、約30年前から高速道路網が整備されてきた。だから九州は「バス王国」とも呼ばれるのだと思います。

　では福岡天神高速バスターミナルからどんな都市へ直行便が出ているのか。
　（福岡県内）
　福岡空港、福岡ヤフオクドーム（臨時便）、小倉（砂津）、中間、飯塚、直方、田川（後藤寺）、行橋
　（九州の他県）
　佐賀、唐津、伊万里、長崎、佐世保、諫早、島原、熊本、黒川温泉、大分、別府、日田、杷木、湯布院、宮崎、延岡、高千穂、鹿児島
　（本州）
　東京、名古屋、鳥取・倉吉・米子、岡山・倉敷、高松・丸亀・坂出、松山・今治

　他県はもちろんのこと、福岡県内のアクセスでも手を抜かない。最早西鉄は「電車とバスが力を合わせて」新幹線や在来線に対抗するというイメージが出来上がってしまいました。

　ちなみに博多駅に隣接する博多バスターミナルはどうか。ここでは、天神高速バスターミナルとセットで停車している便が多いことから、博多バスターミナルのみに乗り入れる路線だけをピックアップします。
　（福岡県内・九州の他県）
　大宰府、甘木
　（本州）
　山口・小野田・宇部、防府・周南・下松・光、広島・西条・福山、雲南・出雲・松江、

　こちらではJRバスに関連した路線の乗り入れがメインですね。


　また、西鉄の特急や急行に乗車していると、路線バスの乗り換え案内が出てきます。同様のサービスは阪神電車なども実施していますが、西鉄では大々的に行っているという印象です。
　3000形などでの乗り換え案内（自動放送の要旨）は以下の通り。
　薬院駅・・「博多駅、六本松方面行きバス」
　春日原駅・・・「春日、大土居方面行きバス」
　下大利駅・・・「南ヶ丘、月の浦方面行きバス」
　西鉄二日市駅・・・「二日市温泉、吉木方面行きバス」
　朝倉街道駅・・・「甘木、杷木方面行きバス」
　かなり詳しいと感じるのは私だけでしょうか。JR東日本や関東の大手私鉄ではこういったサービスは皆無ですのでかなり新鮮に感じた次第でした。