昨夜は「北九州市のとある高校」での同僚の先生(年下、非常勤講師)と一緒に焼肉を食べに出かけました。小倉駅南口にあるその焼き肉屋は素晴らしかったです。
実はこの夕食会は、2019年度の1年間のお疲れ様会でもありました。そしてその中で、お互いの4月以降の予定だとか、子どもたちへの接し方について語り合いました。
年下の同僚は非常勤講師という身分を利用して、副業でサッカー教室を主宰しています。彼は元々、ガンバ大阪のジュニアチームでプレーしたことがある経歴の持ち主です。4月以降は、行橋市を拠点にしてサッカー教室の運営に専念するそうです。
彼の語る教育論には、私の知らない(目を背けていた)部分が多くありました。
・勉強よりも、人生を教える。
→数年後、自分はどうなりたいか。「とび職になりたい」のであれば高校を中退してもいいじゃないか、と思う。
・どんな事情(発達障害、学習障害など)を抱えている子でも客観的なデータで見る。課題を出しているか、授業中に積極的に発表しているか。
・課題を出していなかったら、どんな事情を抱えた子であれ、提出を迫る。
→最終的には出来るまで残させる。
・勉強や技術に秀でている子を特別扱いしない。
→サッカー教室で、遅刻した生徒(一番できる子)を練習に参加させなかったことがあった(ずっとボール拾いをさせた)。
・友達の悪行を止めないヤツは、本当の友達ではない。
→「止めろ」と注意したところで失う友情ならば、その程度の人間関係ということ。
・部活で仲良しごっこは要らない。
→「このチームをどう強くしていくか」議論した結果、チームがバラバラになった(崩壊した)のであれば、その程度の結束力ということ。
・職員室の雰囲気が嫌いだった。
→教員の間で「この生徒は〇〇ができてない」というネガティブな話が多く聞かれた。「ではどのようにしたら良くなるか」という話を聞きたかった。
私は4月から新しい赴任先で仕事をしますが、本当に自分の心に刺さったと思います。いかに「事なかれ主義」だったか。いかに色眼鏡で生徒に接してきたか。まだまだ修行が足りないです。
私は、他人の努力や一生懸命さが否定されるのが大嫌いだ。
やったことがないのに「できない」「無理」と主張する人が大嫌いだ。
「やって後悔する」より「やらずに後悔する」の方がもっと嫌だ。
これが私の哲学です。
Pixiv向けにアニメキャラのイラストを描いてみて分かった。東京から福岡に移住してみて分かった。(記念受験のつもりだった)「北九州市のとある高校」で働いてみて分かった。JRキューポ、PayPayなど、東京にいた頃は見向きもしなかった様々な新技術を使い始めてみて分かった。
何事も「やってみる」、「やる」ことが大事なのです。
それで、生徒の「やりたい」進路が見つかったら、それに向けてサポートしていきます。例えば自動車の整備士になりたいのであれば、整備士になるための勉強に本気で取り組ませます。ただし「学校の授業を疎かにしても良い」のではありません。
学校の授業に出席することは、自分の夢や可能性を広げるためでもあるのです。まずは授業内容に無関心でも構いません。後年、生徒が「そういえばNishikenがあんなこと言ってたなぁ」と思い出して自分の主張を理解できれば良いと考えています。
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Last updated
Mar 9, 2020 04:02:35 PM
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