昨年11月後半のある日のこと。私は乗り鉄の一環として、山陰本線の列車に乗車していました。下関駅からキハ40系に乗車し、川棚温泉駅で下車しました。その駅のちょっとした「地域の案内所」みたいな雰囲気に魅了された後、帰りの列車で下関駅まで戻ることにしました。
その帰りの列車(キハ40系、881D列車)で、私はとある女子高生に声を掛けられました。同じボックスシートの区画に座った私は、彼女が通学用のカバンにつけているアクセサリーに目をやりました。するとそのアクセサリーには、ロシア語や広東語のメッセージが書かれていました。
彼女はとても「変わり者」でした。
・大のロシアびいき。声優・上坂すみれさんの大ファン(上坂さんも大のロシアびいきとして業界では有名)。そして、英語よりも「ロシア語の方が読みやすい」とのこと。
・大の火山オタク。将来の夢は地質学者だそうでした。そのため、某国立大学の理学部が第一志望と語ってくれました。
・そして彼女は鉄道の事情にも詳しかったのです。鉄道車両のコイルばね台車だとか理系の知識も併せ持っていました。キハ40系、221系という車種がすぐに言葉として出てきたのも驚きました。
・その当時、問題になっていた香港の民主化デモに多大な関心を持っていたためか、つけているアクセサリーには「光復香港」と広東語でメッセージが書かれていました。
・そしてロシア語が書かれているアクセサリーにはには「京都・・・」というのが書かれていました。
私は高校時代の自分を思い出しました。
英語よりドイツ語、フランス語、ロシア語、韓国語に夢中になっていた時期がありました。誰もが関心を持とうとしないニッチな分野に高い関心を寄せる・・・。そんな彼女に親近感を抱いてしまいました。
英語よりロシア語が好き?それでいいじゃん!
火山や地質が大好き?それでいいじゃん!
人間、彼女くらいもっとセンスが尖ってても良いのではないか。「あなたのインスピレーションやイマジネーションを抑えてはならない。模範の奴隷になるな」というゴッホの名言を思い出しました。
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Last updated
Apr 24, 2020 11:37:07 PM
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