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この日、私は東京の母と1時間45分にわたる長電話をしました。前回の電話が11月3日だったので、約1カ月ぶりです（その間に、両親と弟夫婦にそれぞれ手紙を送りましたが）。この電話で私は重大な決断を伝えました。

　​この年末年始、私は東京には帰りません。少なくとも九州からは出ません。​

　東京の政府はこの日、「Go to トラベル」キャンペーンの全国一斉での一時停止の方針を固めました。東京は新型コロナの新規感染者が1日あたり600人前後。全国では3,000人前後にも跳ね上がっています。むやみに旅行に出かけ、結果的にウィルスに感染してしまうとなると非常に危険な状態です。
　まあ、東京の政府の方針が滅茶苦茶でしたけどね。「ステイホームしろ」と言いつつ「旅行に出かけろ」ってか？どっちなんだよ。アクセルとブレーキを同時に踏んでいるとはこのことですね。


　ただ、このコロナ禍の中、東京に帰るのは諦めます。そして･･･、
　・年末恒例の、両親との回転寿司の夕食会。
　・母が作ってくれる年越しそば、お雑煮、おせち。
　・大山阿夫利神社での初詣。
　・箱根駅伝のテレビ観戦。
　・駅伝を観戦中、父が作ってくれるフライドポテト。
　・新年恒例、家族全員が集まってのシズラー（新宿三井ビル店）での夕食会。

　​今回は全部、諦めます。​


　それと、母から神戸の様子を聞かされました。祖母の様子、大阪のいとこの様子も聞かされました。それに関して、私は改めて宣言しました。
　・自分の本籍地は、死ぬまで神戸市がいい。
　・もし自分が結婚式を挙げるとしたら、神戸でやりたい。

　それに関して、通話終了後に母からメールが来ました。その一節を書き写します。

　​「自分が育った土地はどう思いますか？私同様、気持ちが入ってないでしょう？」

　この場を借りて返答させていただきます。
　東京（世田谷区）を離れたことに未練は全くありません。東京にいると、悪い意味で自分の未来が見えてしまう気がしたからです。​世田谷区は、両親から与えられた環境だと思っています。小学校・中学校でできた友達、幼なじみ。いろんな習い事教室での仲間･･･。よく考えれば全部、親が用意してくれた環境です。​

　私は福岡県で自由の身になった気がしました。